半蔵門御散歩雑談/ODR Pickups

株式会社ODR Room Network

このブログは、株式会社ODR Room Networkのお客様へのWeekly reportに掲載されている内容をアーカイブしたものです。但し、一部の記事を除きます。ODRについての状況、国際会議の参加報告、ビジネスよもやま話、台湾たまにロードレーサーの話題など、半蔵門やたまプラーザ付近を歩きながら雑談するように。

地域通貨の悩ましさ

地域通貨の悩ましさ【北毛再起動】20210903

 

地方創生を目指して仲間と作った会社のスタッフが地域通貨の担当となり市役所に半常駐して奮闘している。電子通貨へのチャージは順調に進み(私も1000円チャージ 少な!!そして300円コーヒーで消費)知名度も上がり、税金などの支払いもできるようになり、使える店舗数も増え着々と利用環境も整いつつある。しかし、電子通貨あるあるの壁。おそらくどの地方でも起こるに違いないこと、利用率がなかなか上がっていかない。

これは、コロナで店舗にいかないタイミングになってしまったということはもちろんあるが、使える店がどこかわからないという課題があった。しかし、これらもスタッフの努力でずいぶんわかりやすくなっているのにだ。

一つの推測として、電子通貨のメリット一つ、使う金額に応じたポイント付与の仕組みそのものが使用抑制に繋がっているのではないかということ。すなわち、使った結果付与されるプレミアムポイント(通貨として使える)があると、どうしても金額の高い買い物に走りがちになる。付与率1.5%とすると、100円使って1.5円のポイントより、10、000円で150円のポイントがつく方がお得な感じがする。結果として、単価の高い物品やサービスの店に行ったときに使うことになる。電気製品や大型のスーパーなど金額の大きくなる買い物に片寄ってくる。

www.city.numata.gunma.jp

そこで打ち出された企画は、ステップアップキャンペーン。期間中、より多くのお店で地域通貨を使えば、還元率がアップしていくというもの。5店舗で2.5%、40店舗で20%というもので、色々なお店に行って使えばチャージされるポイント=地域通貨の額が上がってくる。より多くの店で使ってもらいたい今、理にかなった企画だろう。今度の経過を期待して着目している。

 

しかし、やっぱり懸念されるのは、消費者がポイント目当てに地域通貨を使う場合は、結局、高い買い物に流れてしまうのではないかということ。魅力ある商品、製品、サービスが期待されるところだ。

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