リーダーシップも歳を取り【たまプラビジネス余談放談】20211124
ラジオでリーダーシップについて若いDJが話している。
「さあ、みなさんからのお便り、(こんなリーダーがいい、あるいはいやだ)たくさんいただいています。」
途中から聴いたのでどういう流れかは把握できていないが、典型的な投稿をいくつか。
・命令だけして一緒にやってくれないリーダーがいる。偉そうでいやだやる気がなくなる。
・誰に対しても誠実な対応をしてくれる人がいい
・責任は取るから思い切りやってみろと、背中を押してくれるリーダーがいたらいいのに
DJは、「気持ちをわかってくれて一緒に動いて一緒に悩んでくれるリーダーがいいですね」のトーンだった。
違うなと思った。
バイトリーダーくらいだったらそれでいいと思う。むしろ一緒に動いて役割を果たすのがいい。そこの仕事の実務を把握していて、誰の代わりもこなせる、それがバイトリーダーなのだろう。いわば若いリーダーシップ。バイトに明け暮れた頃はそう思っていたし、そのような行動がみんなを引っ張っていく、信頼されることに直結したものだ。
社会人として、正社員としての役割を持って、より大きな組織、より利潤追求を目的とした組織で、そこでのリーダーとしては、現場を極めた職人の長が必ずしもいいとはいえなくなる。名選手が名監督でないかもしれないというあれだ。モチベーションの維持はもちろん重要だが、バイトリーダーの時のようにプレイングマネージャが最適でない場合もでてくる。また、後進の育成も重要な役割。組織のSustainability維持。自分がいなくても機能する組織を作るためにも、一緒に手を動かすことが最適解でないということも視野に入れ、時には”命令だけ”しているように見えるオペレーションも出てくるだろう。直接あれやれコレやれでなく、自発的に部下やメンバーが行動を始めるような指導的リーダーシップ。。。枯れたリーダーシップ、成熟したリーダーシップとでもいうか。
リーダーシップも歳をとるのだ。