団地【読書/映画感想】20211208
2日続けて日本のSF作品。息子の死をきっかけに団地に引っ越した漢方薬の調合士。自治会の選挙やご近所の付き合いが煩わしく床下に引きこもり行方不明と話題になる。噂は殺人事件だと騒ぎになり、警官も出動。漢方薬を求めてやってきた日本語がおかしい青年(斉藤工)は宇宙人だった。5000個の漢方の調合を依頼される。その引き換えに息子に会えるかもしれないと期待して。。。
岸部一徳さんは、どの役でもほぼ同じセリフ口調なんだけどそれが味。いいなぁ。
「相棒」の官房長の「おまえがいいようにやればいい」
「ドクターX」の「みちこ〜あなたは手術で稼いでよぉ〜」とオネェ口調、そしてこのドラマの「団地」清二さんも同じようだ。
淡々としている。そんなふうに喋りたい。話し始めるとテンションが上がってしまわない話し方をしたい。
なんてったってサリーだもんな。ロングトールサリーが由来のサリーだもの。かっこいい。「タイガース」のバンドリーダは岸部さんだったのだな。うちにあるシングル版はこれだった。僕のマリー。
斉藤工も癖のある役多い。今回のも多分宇宙人なんだな。言葉遣いが間違っていて面白い。それをまた淡々と直してあげるのもいい。藤山直美のオバはんもいい。
団地というタイトルは、団地の住民模様を描くから団地というタイトルにしたのだろうが、オチがぶっ飛びすぎていて、団地とした意味が、、、意味が不明というかぼやけたというか。宅間孝行の息子も宇宙人だったのか。とすれば普通に生まれて宇宙人なのか。もはや地球人と宇宙人とのハーフというレベルなのか。
そして時空を歪めて息子がまだ生きているシーンで終わる、これは単に過去なのか。だとすればまた家族は悲しい運命を生きるのか、それはまた辛い。それがテーマ?と、変な余韻を残して終わる。