半蔵門御散歩雑談/ODR Pickups

株式会社ODR Room Network

このブログは、株式会社ODR Room Networkのお客様へのWeekly reportに掲載されている内容をアーカイブしたものです。但し、一部の記事を除きます。ODRについての状況、国際会議の参加報告、ビジネスよもやま話、台湾たまにロードレーサーの話題など、半蔵門やたまプラーザ付近を歩きながら雑談するように。

”毒薬”とは物騒だが

”毒薬”とは物騒だが【たまプラビジネス余談放談】20220519

 

テスラの創業者イーロンマスク氏によるTwitter買収宣言は注目されている。目的は検閲を排除して言論の自由を守るということだが、「フェイクニュース、ヘイトスピーチや誹謗中傷への対策と言論の自由をいかに守るかということは、単純ではない。」(日経新聞サイトより)

www.nikkei.com4億ユーザーを抱えるTwitterのような社会的インフラを所有する組織や人間が必ずしも社会にとって有益で正義ではない場合もありうる。例えば、外国資本が買収したり、競合会社が買収してしまったり。別の意図で企業方針が左右されたりもする。そうした可能性を排除するために、独占禁止法や外為法、アメリカの場合、対米外国投資委員会などが組織化、法制化されている。しかし、これらは外国資本や独占企業を規制することは可能だが、同じ国内の国民による買収、企業でなく個人による買収は取り締まれない。イーロンマスク氏の買収は、このタイプにあてはまる。

 

Twitter側がとった防衛策は、毒薬条項(ポイズンピル)と呼ばれる。日本でライブドアによる日本放送買収騒動でも紹介された敵対的買収への対抗策で、

  • 予め買収者以外の株主に有利な条件で株を取得できる権利を付与しておく
  • 買収者が一定比率の株を取得した時点で発動
  • 発行株式数が増加し、買収コストが増加
  • 株式数が増加し、同じコストでは支配権を得られない

という効果を出す。また、

  • 発動されないまま買収した場合、買収後に過半数がひっくりかえされる恐れがある。

まさに、腹に入った毒薬のように作用するので、「毒薬条項」と呼ばれる。

 

”毒薬”とは物騒だが、株式持分による不正な、あるいは独断的な支配を防止する策として、予め信託銀行などに新株予約権を預けておく企業は少なくないという。

Twitterの場合、今後は、妥協点を見出す話し合いが進められる見込みだそうだ。

なお同買収提案は、4月25日、イーロンマスク氏の提案が受け入れられ約440億ドルで決着したようだ。日本円で5兆6千億円ですと。この場合毒薬条項は発動しなかったが、条項を変えていないので毒薬ごと飲み込んだことになる。でも、発動させるのはマスク氏になるのだからいいのか。

5月14日の時点で買収プロセスが一時中断となった。スパムやbotアカウント数が5%未満なのを確認するためで「まだ買うつもり」ではあるそうだが。。。