初の難民救済コンサート/バングラディッシュ【つれづれ】20221123
バンドに目覚めた中学生の頃、初めて耳にした3枚組のアルバムセット。ジョージハリスン、リンゴスター、レオンラッセル、エリッククラプトン、ボブディラン、ビリープレストン、ラビシャンカール(ノラジョーンズのとーちゃん)らが参画し、フィルムコンサートも開催されたりして、興奮して観ていた記憶がある。どんな風に弾いているんだろう、ここは誰がどんな表情で演奏しているのか、そして、難民救済のために売上金を寄付する、なんて素晴らしいんだという、そういうコンサートのハシリだった。マジソンスクエアガーデンというのも大規模感がすごかった。前例がなかったためか、ユニセフを通じて25万ドルが寄付され大成功にも関わらず届出や手続き面の不備によりジョージは100万ポンドの税金を払う羽目になった。
レオンラッセルがストーンズの「ジャンピンジャックフラッシュ」を歌い、クラプトンが「ホワイルマイギタージェントリーウィープス」のソロを弾く。ディランがレオンラッセルとジョージハリスンを従えて「Just like a woman 女の如く」を唸る。「風に吹かれて」答えが舞う。
曲数からしてもボブディランがメインゲストのコンサートだったようだ。LPでも1人で1枚の片面を占めている。レオンラッセル2曲、ビリープレストン1曲、ジョージは主催者だから6曲、リンゴ1曲、全員で主題のバングラディシュを歌った1曲、ラビシャンカール1曲(長いけど)そしてボブディラン5曲とジョージに次いでの曲数だ。
ジョージが「ヒアカムズザサン」のイントロを弾くハープトーンというアコギの音色には心が震えた。レオンラッセルが弾く「ジャンピンジャックフラッシュ」の高揚。ビリープレストンの魂のダンスと歌。ディランを真ん中に、ジョージがギター、レオンがベースで、「Just like a woman」とハモっている。
音楽の力で、世の中は変わるのだと信じきっていたころ。
バングラディッシュ難民問題 ー イギリスから独立するパキスタンで内戦勃発し、東パキスタンがバングラディッシュ共和国となったが難民に溢れていた。 ー そんなことはもう起こらないようにと願ってきたはずだ。
しかし50年経った今も繰り返される似たような争いごととその結果の人権蹂躙。
未だに”答えは風に舞うだけ”だ。