半蔵門御散歩雑談/ODR Pickups

株式会社ODR Room Network

このブログは、株式会社ODR Room Networkのお客様へのWeekly reportに掲載されている内容をアーカイブしたものです。但し、一部の記事を除きます。ODRについての状況、国際会議の参加報告、ビジネスよもやま話、台湾たまにロードレーサーの話題など、半蔵門やたまプラーザ付近を歩きながら雑談するように。

奥様はネットワーカ

奥様はネットワーカ【読書/映画感想】20230929

 

2007年の文庫初版。ネットワーカーがまだ先駆的な進んだ印象を持たれていたころかな。今ではネットワーカーでない人を探すのが難しい。みんなメールとSNSとクラウドにデータがある。イラストがかわいい、かつ、複雑だがどこか楽しげで脳内をいじられる感じのネットワーク世界を連想させる。

 

 

ネットワーカっていうと、ネットでワークする人なのか、ネットワークする人なのか解釈はどっちなのかな。ここでは、後者解釈で進めるが、”いつでもどこでもネットに接続できれば仕事もコミュニケーションもできる”ということが喧伝され、事務所を持たず仕事をする「ノマド(遊牧民)」なんていうことばもあった。カフェに入ると勉強する学生と同じくらいノートPCを広げてネットに繋いでカチャカチャとタイプする人が多くなり始めた時代だったかも。オフィスにこないで仕事をする、なんだか自由だ、と感じていたが、wifiがないと仕事がしにくいので、結局カフェに依存することになり、それだとカフェ代が嵩むなと、オフィスを借りることになった。

駅に近い小さなマンションの一室は快適な空間となり、ノマド時代は終わる。それまでは、1日3件の顧客に行く場合、3社分の資料を持ち運ぶことになり、やっぱり途中で資料を取りに、あるいは置きに戻ってくる場所が欲しくなっていたのだ。しかし。誰もいないオフィスは単なる倉庫になる。楽しいのは時々友人が時間潰しに訪ねてくること。誰もいないオフィスに戻るのは虚しいことに気づく。1日中いつ帰っても誰かいてくれることのありがたさ。ネットワーカであろうがなかろうが、それが一番癒される。