【ODRピックアップ/半蔵門ビジネストーク】20170413 リモートワーク
最初に想い描いていたリモートワークはこんな感じだった。
朝、自宅を出て、カフェによる。
そこでノートPCでメールを確認し、返信し、書類を作成し、
顧客先へ向かい、打ち合わせなどが済めば、
次の目的地近くのカフェへ向かう。
オフィスなんていらないと当時は思っていた。
次の目的地はパートナーや同業者と会う場所の近くのカフェ。そして、最後に自宅へ向かう途中の別のカフェで今日のまとめをする。
ノマド的ビジネスマン。ノマドワーキングというべきか。
リモートワーカーの夢
- オフィスはいらない。依頼された提案を書類にまとめるならば。
- オフィスは不要。出版予定の文書を溢れるインスピレーションの中で創作する作家ならば。
- オフィスはいらない。売れっ子ブロガー。Youtuber。面白い記事を量産し、広告費と原稿の依頼が殺到する。街で見かけた世相を題材に面白い記事を書く毎日。
- オフィスはいらない。どんなプログラムでも完璧に作り上げる。最新プログラミング技術を駆使して、品質は最高だから価格も高いが。
- オフィス?不要。 閃きのデザイン。センスよく目に留まるビジネス拡大は任せて。
- オフィスいらない。デイトレーダー。株取引の波に乗り、膨大な利益を稼ぎ出す。値動きの予測情報を提供するんだ。。。。
やがてリモートワーカーはオフィスを必要とする
訪問する客先が少なく、仕事が単一ならば、成り立つかもしれない。しかし、仕事が回り出すほど、参考資料など物理的に持参するもの、客先から預かる資料、文献や現物などの必要な荷物が増える。少なくとも完全に電子化が普及するまでは。仮に3件のアポイントがあれば、それらをずっと持ち歩き、持ち帰ることになる。なかには、秘密にしたほうがよい資料もあり、客先によっては、自社の資料もそのように持ち歩いているのかと不安にもなろう。
コーヒー代もバカにならない。時間が長くなれば1杯では済まない。少し仮眠もとりたいところだ。だからといって、一々郊外の自宅に帰るのは非効率。やがて小さなオフィスをかりるか、バーチャルオフィスが必要となる。
リモートで働くパターン
リモートで働く形態は様々。利点も欠点も少しずつ。
ー 会社に行かないが、家にずっといるわけでもない
前述のカフェを渡り歩くパターンか。
固定費はかからない。
荷物が多いと苦労する。
ー 家がオフィス
追加経費は少ない。
雑用との戦い。宅配がくる、ご近所がくる、事に集中できるか。
郊外の場合、緊急時の移動時間はネックになる。
ー 地方から働く
地元のマーケットも開拓できるとベスト。
固定費は都会より少ない。
打ち合わせにはリモートツールを駆使する努力。
ー 海外から働く
地元のマーケットも開拓できるとベスト。
固定費が日本より安い国に限定。
打ち合わせにはリモートツールを駆使する努力。
ー 時間差で働く
時差のある海外で時間隙間マーケットを狙う。
仕事の姿勢と仕事の結果
そして、大事なのは、リモートを感じさせないほどのタイムリーなレスポンスができること。これが重要。メッセージングツールへの反応は非常に重要である。それによって、まるで同席しているようにリアルタイムに共同作業ができる。
課題は、日本の場合、仕事の結果と同時に仕事への姿勢も求められがちなこと。一生懸命やっているところが見えないと、公正に評価されなかったり、やっかみがあったりする。リモートなりの仕事の姿勢アピールが最初は必要だろう。前述の早いタイムリーなレスポンスなどだ。そしてなにより結果を出すことだ。
サービス残業するくらいなら
労働環境の改善で法改正が審議されている。しかし働くことが美徳とされてきた日本社会での変化は相当時間がかかるだろう。世代交代を伴うくらいの時間変化のスパンではないだろうか。そこで、サービス残業で残るくらいなら、リモートワーク。持ち帰って少し自由になりながら仕事もする。
現実的な解に。。。なりません?