経営も”憧れるのをやめましょう”【たまプラビジネス余談放談】20231129
大谷翔平選手がWBCの決勝前にチームを鼓舞した”憧れるのをやめましょう”は多くの気づきや共感を呼んだ。日本は、欧米に憧れ、例えばスポーツでは、そこでプレーできることが最終目標のような報道がされたりもして、実際の試合でも勝つことができなかったが、最近ではサッカーやラグビー、陸上、バスケットボールなど、対等に戦うことができるようになってきている。大谷選手の檄は、憧れているだけでは勝てない、”勝てる”と信じていこうということを、スポーツを観戦している我々にも、気づかせてくれた。
そして以下の記事は、経営、ビジネスでも同じような気づきを促す。
例にあるように実際ビジネスではトヨタのカンバン方式は、日本が考案して実践し成果を上げた経営手法であるのに、米国で研究されモデル化された。自分でも経験があるが、独自で編み出した手法があっても、海外の名前がついたモデルがあるほうが導入しやすいというのもある。それは(より先進的であろう)海外のやり方で成功事例があれば社内の反対も出にくい、あるいはあっても抑え込めるからだ。日本の経営手法は最大の問題と思うのは、”そういう方式”なら仮に失敗しても責められにくいという認識がちらつくことだ。日本的責任回避的。それは責任追求が厳しいからかな。やはり。
同時に、日本的会社内で「コンセプト」っていう言葉を使うとちょっと苦笑いされるような傾向もあって、モデル化しないで阿吽の呼吸として継承していくことをスキルとしたりもする。だから途切れる。再現できなくなる時期がある。こういう話は、政治、研究にもよくある、あるあるだ。そんな場面を見たこともある。
古い世代は、”憧れる”ことも継承してしまったのかもしれない。
新しい世代は、継承しないからこそ開花しているのかもしれない。見ているとそのやりかたじゃだめだろうと思うものが成功しているのも見る。
くやしがらないで、憧れないで、文脈にとらわれないで、足を引っ張らないで、新しいことをやっていくのを楽しみに縁側から眺めている。