半蔵門御散歩雑談/ODR Pickups

株式会社ODR Room Network

このブログは、株式会社ODR Room Networkのお客様へのWeekly reportに掲載されている内容をアーカイブしたものです。但し、一部の記事を除きます。ODRについての状況、国際会議の参加報告、ビジネスよもやま話、台湾たまにロードレーサーの話題など、半蔵門やたまプラーザ付近を歩きながら雑談するように。

風が吹いてジャスミンの香りが”風通し”を想起させた

風が吹いてジャスミンの香りが”風通し”を想起させた【たまプラビジネス余談放談】20240304

 

暖かい日だったので久々に、本当に久々に仕事部屋の大きいサッシ窓を開けてみた。気持ちのよい風が吹き込む。停滞していた空気が動き、埃の渦が太陽光の中に踊っている(キャンディーズの歌詞にあるな)。ふといい香りがしてきた。爽やかで軽やかで、でも、自然の香りではない人工的ななにかだ。目線をPCから移すと、ハワイで買ったフレグランスの瓶から飛び出た竹籤の束が目に入る。SOHA LivingのPIKAKE and PUKA SHELLという香りだ。Pikakeはジャスミンの花、PUKA SHELLは穴の空いた貝殻だ。この香りはジャスミンか。今までも同じ場所に置いてあったのにまったくその香りは感じられなかった。窓を開けて空気が動いたことにより立ち上っていた香りが流れてきたのだろう。風が吹いたからだ。

風が吹くという現象は温度差によって起こるらしい。例えば温まった風呂場のドアを開けると脱衣所の空気が流れ込んで寒い思いをする。反対に脱衣所には暖かい空気が流れ込み、ガラスが曇る。

 

風通しのいい組織なんて比喩表現は昔から耳にした。もちろん会社では、実際に窓を開けたって本来的な意味での「組織の風通し」はよくはならない。必要な情報が相互に受け渡されることを「風通し」と言って、いろいろな施策がとられるが、情報を相互に活用するという意識がないと結局情報は囲われ、組織間で流通しなくなる。窓の風が吹き込むように、組織の風通しをよくする仕組みが情報交換の会議やITによるコミュニケーションツールで試みられてきた。できた組織もあり、できなかった組織もある。今にして思うと、同じ会社内といえども競争にさらされているのだから、大事な情報(以前は情報は武器ではなく共用すべき空気のように捉えられていたと思える)をやすやすと公開してしまうのは愚の骨頂だし、重要度を理解していない誰かによって知られてはいけない相手に開示されてしまうかもしれない。

 

そう。風通しといっても本当に風が吹く程度で本来の意味での情報共用はしてはいけない。。。いやよく考えてしないといけない、ただ、無防備に情報を出すのは、繰り返すが、愚の骨頂なのだ。どこからか「出てくる情報」は、”共有したい”という前向き面もあるが、それによってこちらを”行動させたい”という面もあり、それは踏まえないといけない。陰謀論ではなく一般常識としてね。

 

と、フレグランスの香りに思ったのである。