亡父の日記全44冊 〜偲んで〜【御散歩雑談】20250316
亡父享年91歳が69歳で仕事を辞めてからほぼ毎日書き留めていたメモ、日記の大学ノート44冊、父の日々の思いを今後も保存し誰かに共有してもらえるのが一番の供養と考えているところへ「手帳類図書館」というプロジェクトに巡り合い、寄贈させてもらえることになった。
以下はその際の「〜はじめに〜」の役割として添える文章である。
これは高度経済成長期前を過ごし支えた世代である父が「定年後」に記し始め、亡くなる直前91歳までの日常を大学ノートに残した「つぶやき」です。SNSもない時代、誰の眼に触れるわけでもなくつぶやいた
- 日常の出来事 ー それは彼にとっての大事なコトであり、
- 家族の出来事 ー それは彼の大事な関心事であり、
- 世の中のニュース ー それは社会とのつながりであり、
- ご近所付き合い ー それは地域との関わりであり、
- 覚えた漢字、心に留まった名言、言葉など、
生活の全てを言語化した記録だが、誰に向けたわけでもなく只々吐き出し残した断片である。故に飾らない生のつぶやきだ。時につまらないし、時に意味がわからない。
しかし、間違いなく父にとっては意味のあることだったと思いたい。最後の2冊は亡くなる直前で一部は判読すらできないが、最後まで吐き出し続けた生きた証と思えるのである。 長男 万代栄一郎