ODR Pickups/半蔵門ビジネストーク

株式会社ODR Room Network

このブログは、株式会社ODR Room Networkのお客様へのWeekly reportに掲載されている内容をアーカイブしたものです。但し、一部の記事を除きます。ODRについての状況、国際会議の参加報告、ビジネスよもやま話、たまにロードレーサーの話題など、半蔵門付近を歩きながら雑談するようにリラックスしたお話中心。

【ODRピックアップ】 20150727 5回のWHY

【ODRピックアップ】 20150727 5回のWHY


創業社長は時にワンマンでなければいけないのだろう。数年前に出向していたベンチャーもそれで波を乗り切ってきたようです。しかし、”過剰適応”してしまうと判断する心が麻痺してしまうことがあります。ある人数まで組織が膨らんだ時点で自由に柔軟だったフラットな組織といえども階層化する必要があり、判断や決断を委ねていかなければいつまでたっても大きな商店から先へ進めなくなってしまいます。

 

当時は、まだワンマン経営のクセが抜け気っていない状態でした。様々な段階の判断を上位職であった私に問い合わせてくる日常。曰く

「保守契約を忘れているのですがどうしましょう?」

「この見積は高すぎないでしょうか?」

「会議の進め方ですがこれでいいでしょうか?」

 

大抵は、それに対していくつかの質問をします。

「Aはどうなってる?」

「それをするには何が必要?」

「それで会議は進展する?」

「どうすればそれはなくなるの?」

すると、本人はそれに対して答えを持っていて、それを実行すれば解決すると思えることばかり。そう!解決能力はある。わかっているんです。しかし、それを実行に移す許可を得たがる。不安なのでしょう。

「相談してよかったです」・・・・答えは自分が持っていたのにも関わらず。

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実はこれが当時の社長にも言えていました。

「どうしてこの方策なんでしたっけ?」・・・曰く

「まぁ、勢いで!ガハハ!!」・・・・

それはいいところでもあるのですが。


そうかと思うと部下たちへの指示に手取り足取り根掘り葉掘り些細なことにいたるまで方法を示していたりもすることもあるのです。これでは、判断や決断の風土は根付かないし成長もしない。

 

朝礼でこんなことを話しました。


5回のWhy。これはイスラエル時代に世話になった豪快な上司の口癖。問題解決や判断に迷ったら5階層までWhyで掘下げろと。

なぜ顧客は怒っているのか?対応が遅れたから。
なぜ遅れた?スケジュールを決めなかった。
なぜ決めなかった?顧客に言われなかった。
言われなければいいのか?儲からないからいい。
それで顧客を怒らせていいのか?しかたがない。
それで解約でいいのか?それは困る!!

 

では最初に戻って怒らせないためにはどうするのかを考えなければいけない。

営業も技術も社長ですら客先に出向き、そして、仕切り直しを約束してきたのです。それまでそれぞれは何をしていたのか?
聞いてみると皆指示を待っていたのです。これまたある先輩の言葉からの引用ですが、

「執刀医も、麻酔担当も、助手も、バイタル担当者も、主治医も皆一生懸命手術をしているのだが、患者は死んでいたという状態。顧客の維持に責任を持っている者がいない状態。」

 

よくいう「あいつは上しかみていない」状態。これは、上司の顔色を伺ってばかりいるという意味でしょうが、もう一つ「直上しかみていない」という意味でもあります。上司も間違うことがあり、社長も間違うことがある。上しか見ていないということの真意は、その先の市場や株主や経営や会社の存在意義を見ていないということなのです。上司が誰だろうと、上が誰だろうと、この視点を持った判断と決断をすれば、あらゆる場面の説明責任にも対応できるのではないかと信じています。