モニターは繋ぎっぱなしのTV会議で埋まってる【半蔵門ビジネス雑談】20200615
リモートワークは少なくとも意識的には定着した。「できる」と確信し始めた人も多い。
非公式な会話がメッセンジャーやTV会議になってきた
TV会議時間が増えた。雑談もこの手段=TV会議=会議で交わされるようになった。
隣の席から 「ちょっといい?」
後ろの席から、「あの件だけどさ。。」
隣の部門から、「ちょっと教えて欲しいんだけど。。」
他部門の上司から、「確認しておきたいんだけど。。」
これまで、勤務中やすれ違う廊下やタバココーナーやランチ時の食事場所でかわされた非公式な会話がメッセンジャーやTV会議になってきたのだ。
これは他部所だけでなく他社、パートナー会社、顧客からの非公式な会話が掘り出されてきているのだ。
TV会議は、だから、時間がきたら入るというモードと、常に自分向けのTV会議を開けておくというモードが出てきた。
メッセンジャーで、緑のマークがでている状態ならTV会議で繋がる。
物理的な拠点にいたときは、拠点に、その場所に、席の周りに、会議室に、集まって交わされていた仔細だが有益なコミュニケーション、情報交換が、ネットの会議やチャットという結節点に集まり流通する。
「ここだけの話」がネット上の記録に残る
気をつけることは、「ここだけの話」がネット上の記録に残ることになる。
これまでは空間で音として口から耳へ見えないように伝達され、記憶は脳内にだけに残った。今後、そうした情報を秘密裏に扱えるツールが開発されたとしても、当局はそれを捕捉できることになる。
「人に会う」ことは、今後は、実は怪しい、注目される、注意を要する行為になっていくだろうか。
新しい関係は既に始まってもいる。
一度もあったことがない取引先
新しい演劇?映画?ドラマ?が提案された。
一度もあったことがない友達によるリモート劇団。
「肌の記憶」
彼らは子供の時からずっと友達だが実は1度も実際には会ったことがない(という設定の未来)かくれんぼという遊びをやろうということになり、マニュアルをみながらかくれんぼをするが、みんな隠れてと画面から全員が消え、数を10まで数えてと数えるが、なにも起こらない、なにが面白いの?という疑問が残る。
性体験を語る。政府が配布したビデオを見るが、実感がない。
この設定はビジネスにも当てはまるなら、
一度もあったことがない同僚、上司、営業部門、サポート部門、技術部門、総務部門、経理部門も容易に想像できる。なにより、クラウドでのサブスクリプションサービスなら、既に、一度もあったことのない取引先と利用契約を結んでサービスの提供を受け、サービスを提供し、支払いが行われている。もう既に。
繋ぎっぱなしのTV会議
そして、いいか悪いかはまだ判断できないが、繋ぎっぱなしのTV会議が一般的になる気がする。朝、デスクにつく。在宅ワーク。メールを見る。返信する。そしてTV会議につなぐ。
「共用チャンネル」の画面では、お互い誰でも話しかけられる。ここでは、あらゆる雑談が行われる。
そして、「自分ルーム」。ここに入れるのは、許可された人のみ。かなりプライベートな会議室。
「組織別ルーム」は、所属する部門でのコミュニケーション。部長や課長の顔も見える。
そして、「プロジェクトルーム」はプロジェクトチーム別の会議室だ。それぞれ別のカメラに接続されている。それぞれは別のTV会議ツール。またはブレイクアウトルーム。
会議やるよ〜と集まるのではなく、自席に座って仕事をしているように、上司や同僚、チームメンバーの目にさらされる状態。
繋ぎっぱなしのTV会議の時代がやってくる。