会議って「会」って「議」論をするのだ【半蔵門ビジネス雑談】20201013
最近やはりリモートワークの話題が多いが、リモートワークになって会議が増えた。ただし、1回あたりは短くなった。それから出席者が小規模になった。部門全体会議みたいなのは減ったのか。
会議が短くなったのは、雑談が減り、脱線が減り、議題に関係のない話がされなくなったせいだ。いいことだとは思う。
議論が成り立ちにくくなっている
一方で気になるのは、議論そのものが成り立ちにくくなっているような気がすること。
例えば誰かが熱く語ったことが宙に漂い、それに対する応酬がまた画面の向こうに漂う。熱を込めて応酬しようとして語り始めても、別の割り込みに流される。
それは、対面した会議の熱量、人間圧、のようなものが、ネット会議では等距離、等圧に成るが故、かき消されていく。反対に全く熱量のない会話も同じレベルで盛り上がる。
なんだこれは?
新しい会議作法なのか?
前よりも議論がされている
しかし、さらに観察すると、前よりも議論がされているようにも感じている。
事前根回しは前よりもやりにくくなっている。会議を丸く収めようとして根回しに時間をかけて丸く治まっていたのが、根回しがやりにくくなり、会って議論することに力が注がれてきたのか。
だから議論が白熱する。自分の意見を否定されたことで脊椎反射的に感情的になるのは愚の骨頂だがしかしそうなりがち。それはだめだと否定するのでは感情的になりがちだ。
否定ではなく、質問として課題を指摘しさぐりだす。一緒に考える。アイデアを出し合う。
そうだ。会議って「会」って「議」論をするのだったことを思い出す。
心を閉ざしやすい
逆もある。会議で意見が違った場合、黙ってしまうこと。ネットの会議は黙りやすくなってしまう。口を挟もうとすると別の人が話し出す。少し待って話そうとするとまた別の人が話しだす。やがて自分の意見を言えないまま話題が移ってしまう。オンラインだとなおさら、心を閉ざしやすい。
ならではのメリット
オンライン会議ならではのこともある。オンライン会議の仕組みだとチャットを活用しやすい。発言できなくてもチャットに意見を書いておく。話が途切れたタイミングでチャットに書いておいたんだけどと話しだす。対面会議だとやりにくかったことがやりやすくなる。
会議って「会」って「議」論をするのだったことを思い出す。