会えない世界で繋がりを維持するために【半蔵門ビジネス雑談】20201012
カッコいいタイトルになってしまったが、要するに、コロナ時代、直接会うことが控えられているご時世に、会わないで仕事関係を維持するために、オンラインの手法を使うわけだが、闇雲にメールを打って、電話を何度もかけて、TV会議をただがむしゃらに頻繁にやろうといっても、煩わしいと思われては逆効果。かといって、控えめになりすぎて、連絡待ちになってしまうのでは、存在を忘れられてしまう。
例えば、営業をオンラインで!という記事がある。
これは営業の視点でいろいろまとめているのでその方面でのご参考に。
ここでは、既存のお客様に対してのオンラインコミュニケーションで、当社として注意していることについて述べてみたい。といっても、確立されたメソッドがあるということではないので、そこは割り引いて。あしからず。
心に留めて実践しているのは、以下の4点。
- うるさくない継続
- 言葉の吟味
- エレベータピッチ的オンラインプレゼン
- ファストレスポンス
1)うるさくない継続
一生懸命コミュニケーションをしようとするあまり、あまりに頻繁に接触しすぎるのは、仕事でなくてもうっとおしいし、気分を害することもある。メールは、直接その人宛に送られるのでなおさらだ。多くとも週一回に抑えて、かつ売り込みではなく、週間報告の形をとる。送り先本人との接触がなくても、その人の部下や上司とのやりとりがあればその内容を報告することは、意味がある。その週に何も報告することがなくとも、「今週は訪問しませんでした」と報告する。また、ブログなどがあれば、その抜粋とリンクを読み物として情報提供する。
メールと違ってブログやSNSへの書き込みは不特定多数に向けているので、毎日(毎週)定期的に存在確認的に出す。読まれなくても、定期的なにか発信していることで、存在を知らすことは無駄にはならない。個別の個人宛ではないのでうるさく感じにくいだろう。
2)言葉の吟味
じっくり練って、失礼なきように、しかし、アピールする言葉で、しかし、わきまえて、明確に。不明確は読み飛ばされる。文字のコミュニケーションであるから、言葉への配慮はかけすぎるということはない。
3)エレベータピッチ的オンラインプレゼン
エレベータピッチとは、キーマンである社長や幹部にエレベータの中で一緒になったときの短い時間で自分の企画やアイデアをアピールし、採用されるためのアプローチ。短い時間なので、要点を的確にまとめないといけないし、話を聞いてもらうための、話す内容や順番も練っておくことが重要。
オンラインでは、メールなど文字でアピールするが、社長に限らず毎日数多くのメールを見ている相手に読んでもらうためには、端的に、魅力的に、まとめることが大事だ。
エレベーターピッチとは?メリットや要素・考え方・例文を理解してプレゼン力を高めよう | あしたの人事オンライン
4)ファストファーストレスポンス(Fast-First-Response)
オンラインでは、返事がこないことが大きなストレスになる。メールにはすぐに返事はないかもしれないことはわかっていても、届いていないのか、スパムになってしまったのか、無視されているのか、見逃してしまっているのか、など、思春期のラブレターの返事こないみたいな状態になってしまう。そこで、メールを受信したことを知らせることを含めて、すぐに返事が出せない内容に関しては、受信したこと、検討して返事すること、お待たせするかもしれないこと、などを早めにレスポンスしてあげるのだ。これによって、余計なイライラをさせずに、待ってもらう。ノーレスポンスで望まない返事をもらった時のガッカリ感と裏切られ感は小さくはない。
無反応でほうっておかれるのはオンラインコミュニケーションでは無視に等しい感覚を抱く。
4)は、レスポンスするメールを選ばないと大変なことになる。あくまで自分宛のメールに絞って、CCに入っているのは返事を急ぐことはない。請求などお金が絡むもの、会議調整など複数人に影響するもの、案件の紹介には、早めの反応を心がける。
1)2)3)は、心がけて、習慣化して、練習していくことになる。面倒と思わずに。仕事は一人では完遂できない。協力して成し遂げるには、利害や命令だけでなく、相互の信頼と好意的な感情も大事なのだ。世の中まだ捨てたもんじゃないと思っている。信じている。