【ともか’s ピックアップ】20160901 ディズニー音楽で見る字幕訳と吹き替え訳のちがい⑴
日本語の美しさは、多くを語らずとも悟り合うことにも支えられています。それであるが故、グローバルな会話の中では誤解も受け易い。
英語は、 “will come” をはしょってしまうと、文章そもそもの意味が伝わらなくなってしまいますが、日本語は違います。例え、「来てくれる」という言葉がなくても、プリンセスのお話という前提がやんわりとでもわかっていれば、「いつか王子様が」とまで言われば、「あ、白雪姫が、王子様が迎えに来てくれる日を夢見ている歌なんだな」と想像、推測することが出来るわけです。これが、日本の決定打を言わずとも伝わる文化です。
実は、この傾向で心配なのは、AIの時代に、言わずもがなわかるだろうというニュアンスやコツを、AIに教え込む、伝達するときに、苦労しそうなことのように思います。日本語のそういう部分に、気がつかないまま苦労しそうなところ。
心配しています。
【ゲストライター】