【ODRピックアップ】20150324 ネットに負けちゃう。。。店頭対面の価値
次女が就活中です。
自宅の仕事場にあるプリンタには、毎日、エントリーシートや説明会の申込確認書などが印刷されてきています。どんな会社を見ているのかな。。。うーんなるほど。おや?これは。。。なになに。。?いやーこれはマズいだろう。。と、親心。
どんな企業に就職するにせよ、単なる時間を切り売りするような労働力にはなって欲しくないと思うとともに、そうしたことの価値や辛さも理解してもらいたいとも思います。
最初は、「もう事務職でいいや」なんて言っていましたが、友人との情報交換やセミナーを始めとする各種メディアからの情報収集によって、出てくる社名もそれなりになってきたことはいい傾向です。そして、いくつかの小売業の名前も出てくるようになり、ふと考えてしまいます。
我が娘が、リアル店舗の店頭で、顧客対応する姿。いったい、どのようなプロフェッショナルになっていくのだろうかと。
例えば私が大手量販店にいった場合、どこに何が売っているかは、売り場の案内を見ればわかります。商品の値段は値札があり、仕様は箱に記載もある。しかも最近では、ネットで検索すれば、比較や応用も含めた情報が、簡単に手に入る。。。店員さんにきくのは、殆どない。結局、先日も、量販店で店員さんと話したのは、
「プリンタカートリッジのリサイクルボックスはどこでしょうか?」
「あ、お預かりします。」
「ありがとう」
大手量販店ヨドバシカメラ社長のインタビューで、同社長曰く。ネットに対する最大の脅威は、値札であると答えています。
http://business.nikkeibp.co.jp/article/opinion/20130226/244201/?mlp&rt=nocnt
ネットでは瞬時に値引きなどの価格変更ができますが、店頭では店員が値札を張り替えなければいけない。同店舗のように広くて品数が多い場合は実質不可能。
そう考えると、顧客が、リアルな店舗で扱っている商品の値段を把握するのは、ネットショップなどの形態を用意しておいて、アクセスしてもらえば、足りる。値札を張り替える必要もないし、店員が覚える必要もありません。同様に、商品単体の型番や仕様などもネットに掲載しておいて、それを店内のWIfiなどを経由して見てもらえばいいのです。
さらに言えば、レジもネットで決済してもらえば、レジすらいらないことになります。現金で支払う人に対応するだけでいいので、人件費だけでなく、様々なリスクも減ります。
これは話題・議論となっている医薬品の対面販売の問題にも通じています。
http://business.nikkeibp.co.jp/article/opinion/20130213/243677/
お客さんが、店頭へ行く価値を見いだせなければ、あるいは、充分な情報提供がなされないならば、対面販売でなければならない意味は、とても少ない。
対面での人間、人と人とでなければできない価値の提供なしには、オンラインで、セルフサービスで事足りてしまう時代なのです。
対面販売の価値とは?
人間でしかできな情報提供、個別対応、安心感の提供。
もう高齢者対応と、海外からの旅行者への対応しか残っていないのか?
癒しの微笑みやお茶を飲みながらの談笑サービスしか価値がないのだろうか?
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一方、店頭でのいろいろなプロモーション。
http://blogtimes.jp/blog/2013/03/22880.html
こんな楽しいことを考えるのが、人間の役割になるべきなのかもしれません。
あ!それと、苦情対応。
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親の心配をよそに、TVのドラマを見ながら、
「ダメだったら、パパかママのどちかの会社で使ってよ」
甘えるな!!
しかし、それもいいかな。。。