【ODRピックアップ】 20150803 口コミ(クチコミ)はマッチポンプ?
急遽、海外からの客人を温泉に連れて行くことになったので、本人たちの意思を確認して旅館をアレンジしました。実際、一泊二日では忙しないし、都内を含めた移動なので渋滞等を考慮すると4時間、混み具合によては数時間かかることを告げたので、少し悩んだようですが、「行く」ということで決行。
夏休みシーズン前でもあるので、空いているし、平日である分値段も少し安くなっているので、その点はリーズナブルでもありました。目的地にした付近は、同国のガイドブックでも紹介されているようでそれなりに知名度あり。(実際、現地でヒアリングしたところその方面のお客さんも多いようです。)
なんとか都内を抜けて高速道路へ。渋滞もなく快調。しかし目的地まであと1時間というところで、ムズムズしていた客人が、「遠い。帰りたい」と言い出しました。まあ、ガイドブック等では都心から便利な。。などとも書いてありますので(実際、都心から近い温泉ではあります)もっとちゃっちゃと到着すると思っていたのでしょう。なんだかんだと4時間近く代わり映えのしない高速や、渋滞の都心ですから気持ちはわかりますが、(だから何度も聞いただろ!)と怒り心頭。笑いも引きつります。それでもなんとか現地到着。
部屋を見るとその癒し感に態度一変!感激の言葉を連発してやれやれといったところ。
彼らに好評なポイントは、
1)外観はひなびた風情ながら内装は日本的キレイで満足度高し。
2)露天風呂などで、ガイドブックに掲載の「早朝5時に男女ののれんが入れ替わって両方のお風呂を楽しめるサービス」が、日本らしいおもてなしとして好評。
3)「部屋での料理」もガイドブックで宣伝されている通りで好評。
4)朝食がビュッフェスタイルで”ないこと”が好評。
5)山々に囲まれ早朝に山の稜線が見えることが好評。
理由を聞くと、ガイドブックやクチコミの効果のようです。しかも、エージェントやガイドさんのクチコミの効果が大きそう。インバウンドを狙う場合、クチコミの発信源としての”ガイド”さんは、見逃せないところかもしれません。
一方、この”ガイド”さんから、悪い情報も流れます。
別の機会の”文化談義”で、「日本人は、2級品を海外特に周辺アジアに売っている」という”うわさ”は本当か?と詰め寄られました。曰く。
「日本製の薬は我が国でも売っているが、実はあまり効かない。理由は、少し品質を落とした製品を流通させているかららしい。だから、みんな同じ薬でも日本製を欲しがる。」
「日本産の果物は、美味しいが、やはり少し質の落ちるものを出荷しているのだろう。日本で食べたものの美味しさは桁違いだ」
いずれも到着空港で世話をしたガイドさんからのクチコミらしく、果物を確かに輸出しただけで、時間もかかり流通までの時間もあるので、新鮮さが落ちるのはわかりますが、薬も?
そういえば、私も友人たちに頼まれるもので薬はお菓子と並んで多いものです。アリナミンEXPLUSや、ビオフェルミンの子供用などはよく頼まれるものの一つ。現地より高いのですが、ディスカウントストアでの売れ筋と聞いています。
ハイテク品などは、最新技術の流失を防ぐためにも、最初は意図して制限するでしょうが、前述2件の事例はほんとかね?と考えてしまいます。
それでも、クチコミは怖いもの。薬の暴買い、ハイテクの暴買いの理由の一つになっていることはほぼ確実でしょうね。もしかすると、そのような噂を流してお土産ショップに殺到させているのか?ガイドさんのマッチポンプ?