【ODRピックアップ】20150804 溜息か深呼吸か 問題か構想か
「あと2日耐えれば給料日だ!!」
と、仲間たちと飲み会の約束を交わして残業を頑張っていた日々。。。いざ給料日になり、翌日飲みにいくと、意外にみんな元気がない。するとA君が。。。
「いやー気がついたんだけど、給料日がくるといろいろな支払もくるんだよな。そして、口座の残高はそれほど増えない。既に、次の給料日が待ち遠しい。もしかすると、給料日がくると次の給料日前になるだけで、給料日後って、ないんじゃないか?」
と、溜息をつきました。なるほど。しかし、B君は。
「何言ってんだよ〜。実際、こうやってみんな集まって来てるじゃないか〜、これでまた頑張ろうぜ。Aよ。気の持ちようだ。同じ今日という日を、後とみるか前とみるか。オレたちは頑張って、後と見ようぜ。後輩たちも、みんな給料日後だぜ!」
つらそうな下を向いた顔と前を向いて目力の残る顔があります。後手後手に廻る人と周囲を巻き込んでいく人がいます。個性なのでしょうか?性格なのでしょうか?個人の性質によるものとするならば、人を入れ替えない限り状況打破は不可能になってしまいます。
何故後手になるのか。
それは単純。
予想をしていないからです。
何故予想ができないか?
目の前の問題しか見ないからです。
何故目の前の問題しか見えないのか?
ITサイトの例でいくと、顧客からECサイトの構築依頼があったとしましょう。それは大量な作業で期間も長くない。「解決」しなければいけない「問題」が山済み・・・
一方、依頼した顧客はこのECサイトで競争相手に打ち勝ち、市場に名を売り、多くの売上と利益を上げたいという「構想」を持っているでしょう。Aをしたい、そのためにはBをして、いやむしろ早めにCを出し、並行してD作業でEにアプローチして・・と先へ先へ読んだ手を描いているでしょう。
顧客と同じ目線に立て・・・とよく言われます。しかし、これは難しい。なぜなら顧客ではないのだから。親にならないと親の気持ちはわからないのと一緒で親の気持ちを子供の立場で推測することはできても本当に気持ちはわかりようがありません。
そこでできるのは、題名のような視点の転換であろう。
目の前にある作業を解決すべき問題とするか、構想実現のための手段と捕らえるかで、顔をあげた目力を持った仕事ができるのではないかと信じています。
米国の友人のfacebookで、
「溜息。もう家に帰る日になってしまった。。。また来年までさようなら」
問題解決か構想実現か
みんな同じ状況の中。
ただ吐き出すだけなら溜息に。
深く息を吸いこんで吐き出せばパワーに。