インターネット・クラウド依存はリスクに備え切れるか【たまプラビジネス余談放談】20220127
2020年、突然のパンデミックだったが、みんなとても柔軟にショッピング、日用品の調達、リモートワーク、リモートトーク、リモート飲み会までこなせたのは、インターネットやクラウドサービスのインフラが整っていた、あるいは、整いつつあったからだ。今では、さらに多くの行動がネット経由で行われている。そしてそれは、「そこ」への依存も意味する。
これまででいえば、車への依存も依存といえば依存だった。でも、車は壊れたのが目に見えてわかる。修理する場所もわかるし、なんなら力を合わせれば引っ張って移動させたり、片付けたりできるし、バイクやら自転車やら代替手段もある。
クラウドとインターネットとの違いはそういう点だろう。クラウドは、自分が使っているものがどこにあるのか特定できず、自分でどうにかできない。
そんな中、以下のような事件が新年早々、連続して発生、遭遇。
ブラウザが使えなくなった。
【解決済み】Windows版Firefoxでインターネットに接続できない不具合が世界中で発生。ただし管理人の環境では問題なし - enjoypclife.net
自分のところでも、Windows版ではないのに突然表示されなくなってしまった。ほかのブラウザではアクセスできる。しかし、銀行システムへのアクセスはFirefoxでしかできなかったのでどうにもならなくなってしまった。
サーバーがダウンした。
さくらインターネットの一部サービスで障害 影響範囲と内容は調査中【追記あり】 - ITmedia NEWS
こちらは顧客先のwebとメールサーバー。いずれもアクセスできず、webは単にホームページだけだったのでまだよかったが、社内外とのコミュニケーションを依存していたメールサービスの停止は大きな支障をきたした。
さて、できること、備えること、やらなければいけないのは、なんだろうか。
止まらないサービスを探すのか。サービスが停まってもすぐに代替できる同等の代わりのサービスを準備しておくのか。止まらないサービスはおそらくないし、同等の環境を準備して眠らせておくのはコスト負担がすごいことになるだろう。
Firefoxの件は、通常範囲ならほかのブラウザも準備しておくことか。Google Chrome, Safari, など、幸いみんな無償提供されている。銀行の件も銀行によっては複数のアクセスが用意されている場合も多い。(三菱UFJだけは、WindowsとMacが同時契約できない)ただ、今回のような場合、Mac版ではFirefoxしかサポートされずそれが動かないとなれば、なすすべなしだ。
さくらサーバーの件は、メールアカウント自体の2重化はコスト的にも運用的にも難しい。現実的なのは、補完的なメールアカウントを用意しておくこと。Gmailとか、Hotmailとか、別のクラウドサービスで普段から個人用に用意しておけば、最悪連絡手段は確保できるだろう。
ただ。1月中旬に発生したトンガ付近での海底火山噴火でのように、海底ケーブルが切断されてしまったら、なすすべない。この二重化はできるとしてもそれこそ国家レベルで備えるしかない。