【ODRピックアップ】20150812 ”いいもの”探して
イスラエルやら台湾やらで活動していると、日本企業の知り合いから、
「投資をしたい」
という相談があります。話を聞いてみると、
「製品やサービスに投資したい」と。
それでは詳しく詰めましょうとミーティング。そして、70%くらいの方から、最初に言われるのが、
「いい製品やサービスを見つけてくれ。それがよければ投資や提携を検討するので。」
まあそれも一理あるかな。。。
「では見つけましょう。調査にはコストがかかりますが。。」
「。。。それは提携や投資が決まったなら成功報酬ということで」
この場合、
「それは、そうしたVCなど専門の企業にご依頼されたほうがよろしいかもしれません」と、お断りします。
「いい製品を見つけてくれ」ですが、
どの分野のどの製品か、どんなサービスか、それは貴社が投資をするだけか、それともなんらかの事業シナジーを狙うのか、投資金額はどれくらいか、何時頃の市場投入を目指すのかなどなど、この投資や提携の狙いをどのように考えているのかくらいはイメージできていないと、
こちらが”いいもの”と思って探して紹介したけれど「ちょっとイメージ違う」とか、闇雲に提携や投資をして、うまくいかないのを「万代というあいつを信じたばかりに。。。」などといわれなき非難を受けることもあり、少なくとも「XX分野のYYな事業に投入できる製品(サービス)」くらいは指定がないと動くことはできません。(日々の活動で偶然でてくることもありますが、ごく稀です)
実はちょっと考えを巡らせれば判る事なのですが、”いい製品・サービス”は、どのマーケットに、誰が、どのチャネルで、流通させようとしているかで、変ってくるからです。これまでの流通チャネルに合ったものを探したいのか、新しいチャネルを開拓し事業分野を拡げようとしているのか。探す者は全く変ってきてしまいます。
ドラッカーさんも言っています。
正しいことをしなさい。なにが正しいかは状況や文化によって変わってくるので、とことん考え抜いて。