【ODRピックアップ】20160224 趣味ふたたび
次女は、所謂「ヲタク」だと自称し、部屋にはそうしたグッズが溢れていますが、それ以上に楽しそうなのは、秋葉原や中野、池袋などへ出かけ、イベントに参加して散在し、仲間達と連れ立ってコンサートに出かけていくこと。かつて「元祖ヲタク」だった私から言わせると、「全然ヲタクじゃないぞ!」であり、寧ろ、「リア充」ではないかと見えます。そういうと、「リア充と一緒にしないで」と叱られますが。。。笑
私が高校まで育ったのは田舎(先日のブラタモリで紹介された真田の里の一つ=沼田市です)だったし、時代も時代でしたから、コンサートを見るには列車(電車じゃない、地下鉄じゃない、列車!)に乗って、都会(県庁所在地!)にいかないといけませんでしたし、スポーツは部活動で寧ろ義務でしたから、趣味となると殆どがヲタク的でした。その代表的なのが、切手収集。
切手を保護しながら保存する段のついたストックブックという本型の切手保存ブック、切手の裏面ののりの部分に指紋を付けたり汚したりしないためのピンセットなどの道具を揃え、郵便局で発売する切手を買い求め、通信販売で取り寄せ、郵便に貼ってある切手を水に浸しておいてキレイに剥がし乾かし、それをストックブックに入れて眺めるという、それはもう”ヲタク”な趣味でした。時々、同好の輩と集まって、交換したり、稀に売買したり。決して、みんなで盛り上がるようなことでもなく、まさにリア充の対局にいるグループでした。
購入方法の一つは通信販売。ネットなき時代でしたが、今思えば非常に平和で特徴的な方法でした。
雑誌の裏表紙などに、切手販売会社の広告が掲載されており、送料分の切手を同封してカタログ販売の申し込みをすると、切手の現物が前述のストックブックなどに同封されて送られてきます。現物なので、それなりの価値。大体が額面の2倍の価値があり、高額なものは10000円/1枚のものなどもありました。その現物が、送られてきて、消費者はそのなかから購入したいものを抜き取り、代金分の切手とともに送り返すという消費者を信頼した完全後払い方式でした。
つまり、消費者は商品を持って逃げたりしない、一部の品がなくなったとウソをつかない、抜き取った分の代金は必ず間違えずに同封されてくるという前提の通信販売だったのでしょう。今では考えられませんよね。
というわけで、将来(老後?引退後?)に備えて、切手収集の趣味を再開しました。
ストックブックを購入し、郵便局に顔を出し、古いハガキを漁り、少しずつ切手を増やしていきます。
ところで、現代は通販はネットで行える時代。切手も当然ネットで。
例えば、ここで購入してみようと思います。
購入。。。ポチっと。
驚きました。
昨今のネット通販は、大抵は料金先払い。あるいはクレジット決済ですが、こちらのサイトでは、基本的には「料金後払い」だそうです。
即ち、1)会員登録して、2)商品を買い物カゴに入れて、3)注文すると4)確認メールが届き、5)商品が到着したら、同封の金額を、6)クレジットか銀行振込か郵便局での振込かで支払う仕組み。高額品は例外的に先払いのようですが、今時としては珍しい。理由は、「注文された商品が揃わない場合がある」からだそうで、発行枚数が決まっていて増刷や複製のできない切手ならではのスタイルなのでしょう。もしかすると、発送元が違う場合があるのかもしれません。その場合、送料が多重にかかるのかも。それはちょっと困るけれどね。これらは、通信販売時代の信頼関係の図式の名残でしょうか。
そうそう。
そういえば、ストックブックは今や日本では生産していないそうです。また、子供のときはお小遣いでは買えなかった珍しい切手も今ではサクッと大人買いできるのも嬉しいところ。
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やっと発送連絡がきました。
未だ送料が明記されていません。笑