【半蔵門ビジネストーク】20171024 この写真、”修正済み”です
フランスはこういうの早い。
iPhoneでもAndroidでも、写真をとって画像を編集することは基本機能だ。ただそれは色あいが中心で、セピアにしたり、明るくしたりするレベル。今や当たり前になっている写真の修正。しかし、実際の被写体を加工することで問題が生じていることはまずい。フランスでは、加工によって細くなったモデルさんを真似るために食事制限をして、摂食障害を引き起こす事例が増えているそうだ。そのための措置で、2017年10月1日から「修正写真」と表示しなければならなくなる。罰金は約500万円。
最初は、広告らしくみえない広告が問題になり、広告だよということを示すことが義務付けられた。新聞紙面にも、広告企画という文字がある。健康食品をはじめとして、その効果を必ず得られるように思わせる広告は禁止されている。体験者が、”これすごく効果があります”などとコメントする場合には、「個人の感想です」というキャプションが隅っこに添えられているのもよく見る。
写真にも注意書きがある。
「写真は本文とは関係ありません」
というのはよく見かける。
しかし、モデルさんの体型を加工しているのは特に注意書きはなかった。
それが前述のような健康被害まで繋がってくると、やはり”広告”として、加工を明示する規制が必要となってしまったのだ。
さて次は?
本体(実体)の加工をどうとらえるか?
例えば、”整形”によるものまでも規制するようになるのだろうか?
そこまでいくのか?
「整形済み」です。。。って?
デジカメにも、画像加工機能があるが、これらも規制可能性はある。たとえば、京都の紅葉をとった写真が本当に赤く色づいているかどうか?実際に、某社のデジカメでそのような機能があり、少し早めに旅行にいったときにも、加工で色づかせて自己満足に浸ったことがある。これも広告規制対象になるかもしれない。
例えば、これ。色加工している。実際は曇り空でどんよりしているが、加工機能でなんだかいい色だ。
いずれにしても、写真も加工されていることは前提と考えるべきなのだろう。いいか悪いかは別として。