【半蔵門ビジネストーク】20171213 もしかすると花開く
大ヒットしたSONYのWalkman。今ではiPhoneなどスマホにすら携帯できる音源になっているが、当時はみんなで聴く音楽を公共の場所でも個人で聴くことができるようにした画期的なデバイスだった。
Walkmanは何故成功したのか?
という問いに対する分析や答えは沢山あるが、いつだったかこんな逸話を聞いたことがある。
SONYの人に、Walkmanのキーマンは誰だったのか?と聞くと、
「それはね,オレなんだよ」
「それはアタシだったの」
という人が本当に沢山いたらしい。
いや、決して自慢する人、吹聴する人が多かったのではない。本当に心から
「自分の製品だ」
と思っている、信じている人が沢山いたのだ。
”自分の製品(サービス)として開発する”
自分の製品を開発している人が沢山いる。これこそが製品やサービスを成功に導くものなのだなと思ったものだ。いかに多くの人が巻き込まれて開発したか。これである。
11月10日開催された日本ADR協会のシンポジウムのパネルディスカッショは、ADR3.0と題して今後のADRはどうなっていくかと議論が交わされた。弊社も同協会の委員としてパネリストを務めたが、
会社を始めて10年、初めて届けるべき人々にODRを紹介し、今後のODRの開花のきっかけとなった気がしている。
参加者は、200名近くにもなり、日本全国のADR関係者の方々が耳を傾け、事例に触れ、先行した海外の動向を認知してくれた。
これまでODRの説明をする機会があったが、「あの途上国への支援」(それはODA)とか、On Demando Routingとか、Official Discount Rateとかと間違われたりもしたが、ADRをIT、オンラインでという説明がすぐに理解に繋がる、あるいは各人がなんらかの姿を想像できたのではないかと思うのだ。
これにより、各ADR機関の方々が、オンライン化、IT化を進めてくれれば、日本のODRは一気に動き出すと思う。
そして、ある日、
「ウチが最初にODRを始めてね」
と多くの機関がアピールしてくれれば。まさに日本のODRが花開くための入り口に立った(のかもしれない)。