【半蔵門ビジネストーク】20171214 不滅の黒苺
Blackberryを使っていると
「まだそれを?」という人、
「懐かしいね」という人、
「何それ?」という人
がいる。
最初の人は、Blackberry全盛時代にiPhoneかAndroidから使い始めた人で、
2番目はかつてのBlackberryユーザー、
3人目は、iPhone登場後に、スマートフォンに触れた人だろう。
BlackberryはiPhoneより以前に登場して、一世を風靡した最初のスマートフォンだ。今でこそフルキーボードの特徴ばかり語られるが、強固なセキュリティ機能により米国政府やマレーシア政府の指定機器として採用され、オバマ元大統領の愛機としても有名だ。少し前の映画や米国のTVドラマでも多く登場していた。
例えば、「ウォール・ストリート」のシャイア・ラブーフ、「最強のふたり」、「メンタリスト」のチョウ捜査官。
そのほか、仕事関係の弁護士や大学教授もBlackberryの愛用者だった。
しかし、iPhoneの登場により、タッチスクリーンの対応が主流となりそれに乗り遅れてしまったために、2009年に42%だった市場シェアが今では市場3%以下、米国政府もマレーシア政府も使用を減らして、日本でもdocomoが扱いをストップし、今や、私のようなもの好きしか使わない機種となってしまった。そして、中国の企業に買収され、風前のともしび。。。。かと思いきや。
しかし、業績も株価も好調だ。
同社の復活の原動力はソフトウェア事業にある。
もともとBlackberryは企業向けにBlackberryのエンタープライズサーバーを提供していたが、最近の企業買収戦略で、モバイルコミュニケーションを保護するプラットフォームを提供強化した。日本のNTTドコモでも採用するモバイルアプリケーションを安全に利用するためのプラットフォームなどが身近なところだ。iPhoneでもアプリをコンテナ化して安全に利用するプラットフォームが採用されている。
その他、ドキュメントの認証技術や、緊急通知など重要なプラットフォームを提供しているのだ。
更に期待されるのは、自動運転関連のプラットフォームだ。
世界中の何千万台の車に搭載されているセキュアOSを提供しており、ドライバーアシスタントやソフトウェアアップデートのシステムも提供を開始している。
各社のスマホのプラットフォームを提供しつつ、端末も再発売してくれないかな?