自販機とスーパーの価格差【半蔵門ビジネス雑談】20181016
炭酸系の飲み物がどうしても欲しくなることがある。頻繁にある。カロリーを考慮して糖質0系を買うことにしているが、時に昔からのあまーい系が欲しくなる。今日もスーパーでファンタグレープに手が伸びて車の中でグビグビグビ。。。ぷは!
ファンタグレープは、駅前の東急ストアだと88円/本だ。
夕方、子犬の散歩中に、道端の自動販売機が目に止まる。ファンタグレープが見えたので、買おうと近づいた。
150円/本だ。
スーパーは安くて自販機が高いのはイメージしていたが、価格差62円。48%も高い。もしかすると儲かるのか?
この差はどこからくるのか推測してみよう。
まずスーパー。
88円に含まれる(と推測される)のは、
- 地代
- 冷蔵設備
- 電気代
- スーパー店員給与
- 物流費
- 製品原価
- 利益
次に、自動販売機。
こちらは150円の中の構成。
- 地代
- 自販機設備(冷蔵、電気含む)
- 物流費
- 製品原価
- 利益
地代は場所による差はあるかもしれないが、スーパーでは他の商品にも割り当てられるし、自販機は設置されている場所の地代の中に紛れてしまう。冷蔵、電気代も、誤差の範囲だ。製品原価は両者とも同じだ。
では、違いは何か。
スーパーの方は店員給与が必須だ。おそらくはこの比率が一番大きい。一方自動販売機では、店員はいないが、自販機ごとに配達員が車を走らせきめ細かく商品を入れ替え、小銭を回収し、空き缶を回収する、これらを2〜3名のチームで行なっている。スーパーの物流は、その他の商品とともにまとめて配送されてくるので、単品にかかるコストは大きくない。いってみれば、自販機では配達員が店舗の店員の経費に匹敵する役割だ。
こうしてみると、スーパーの販売価格88円で、ほとんどの経費とわずかな利益が吸収できそうだ。とすると、自販機の利益は非常に大きいと推測できる。
ただし、スーパーで売れる数量と自販機で売れる数量とは大きな差があり、利益率は大きい自販機ではあるが、利益額では100本で6200円にすぎない。結局人通りが多い場所でなければ利益額の期待はあまり持てそうにない。
そうそう。
駅前には、100円/本で売っている自販機がある。ファンタグレープはないがぶどう味の炭酸水がある。これらはさらに原価が安いか配達員の人件費が節約されているのか?
ブラックでなければよいのだが。