セミナーはオンラインでできるようにしておく【半蔵門ビジネス雑談】20200323
新型肺炎の感染拡大懸念により、不要不急の大人数が集まるイベントなどの開催延期や中止が相次いだ。これによって、イベントをビジネスにしていた企業や年間行事が開催できなくなったりして、事業上支障が生じたケースも多かっただろう。
今後、危機管理の一つとしてそうした場合に備えることを検討しておくことも大切になるだろう。具体的にはどうしたらよいか。一つの方法はオンラインで開催できるようにしておくことがある。
1.ネット同時配信
オフラインでセミナーが開催できるときでも、遠方やスケジュールの都合で会場に来られない参加希望の方向けに、ネットで中継配信する場合がある。YouTubeでも、Ustreamでも、比較的軽装備で配信が可能となっているので、万が一、開催できない状況になった場合でも、オンライン配信を提供すればよい。
2.録画配信
同じくオフラインでセミナーが開催できるときでも、遠方やスケジュールの都合で会場に来られない参加希望の方向けに、録画しておく。後日、YouTubeなどで、動画を提供すればよい。この場合、予算的余裕があれば、編集も可能だ。
3.質疑
中継だと1対多になるので、音声でのリアルタイム質問はやりにくそうだ。もし、Zoomを使用すると挙手してチャットで質問することができるし、他のツールでチャットを用意してもいいだろう。全部にリアルタイム回答は時間的に難しいので後日Webで質問と回答を公開するのが現実的かもしれない。
4.設備として
(1)撮影用ビデオカメラ(複数台)
固定スタンド必要。会場の状態によっては客席の隙間に設置する必要がある。また、話者と資料を投影した画面などを同時に写す必要がある。カメラを動かすと目が回る映像になってしまう。
Youtubeでは、マルチカメライベントの設定を行うことができる。
(2)アップロード用PC
Youtubeでは、ボタン一発でリアルタイム動画配信ができる。
(3)ブロードバンドインターネット回線
言わずもがな。会場の設備以外のポータブルWi-Fiなどを使用する場合は事前テストをオススメする。ぶっつけ本番でトラブルは解消不可能になる。
音は意外と盲点。マイクも別マイクから取り込んだ方がいいが、指向性が高いと位置によって入らないこともでてくる。ビデオ内蔵のマイクでも使えるか試しておくとよい。
5.スタッフ
録画でも、中継でも、それなりの配信品質(画質とかだけでなく、コンテンツの質そのもの)を確保するためには、張り付いて操作したり調整したりするスタッフが必要なので、場合によっては専門業者が必要になる。突然のアサインは難しい場合も多いので、イベントは中継することを前提にしておいたほうがよい時代になってきた。