「人混み」はネットの中に消えていく【半蔵門ビジネス雑談】20200528
電車に乗る。
座席には1つ空けて座る。立っている人も座っている人の前には立っていない。出入り口付近に人溜まりができることも減った。意識して距離を開けるようになっている。通勤するにしても時差通勤だ。最初の頃は、時差の時間がみんな一緒となってしまい、混雑時間帯が8時が10時にずれ込んだだけだったが、今では乗車率は目測で40%程度だろうか。電車の人混みは消えている。
移動手段は変わっていくだろう。
自転車で移動する人は増えている。友人は仕事の移動はほとんどタクシーだという。
家族は車で通勤しているようだ。
次回の通勤定期購入は見合わせようと思っている。毎月17日は出社しないと定期代の元はとれないことは明白だ。週2回の出社なら月で8回。交通費は半額で済む。
鉄道の利用は減っていく。
スーパーにいく。
入り口で入場制限をしている。スーパー内はひしめきあうようなこともなく、レジでの行列も長くない。入り口の制限により、入場待ちの行列ができてはいるが、1m以上間を空けているため、行列は長くなっている。私のいくスーパーは駅から直結のエスカレータがあるため、買い物客だけでなく、通常のショートカット的通路にもなっているが、入り口制限により、まさか並んでまで通路としてショートカット通過する人もいなくなった。列には家族連れはいない。一人づつ並んでいる。スーパーには一人でいくようになる。大荷物は運べない。
買い物の人混みは消えていく。
ネットスーパーの利用が増えている。その結果、数日先の配達予約でないと注文できにくい。
輸送してくれる人はこれまでは月2回だった配送が、多いと週2回になった。
ただし、配達時間指定の幅は広がった。でかけなくなり、在宅で勤務する人も増えたからだ。
物流は増える。物流は混み合っていく。
レストランは休業続きだ。再開のめどがたつところもっでてきたのだろうか。その代わりテイクアウト、デリバリーによる利用が増えているそうだ。食器やレストランの雰囲気は味わえないが、料理そのものは楽しめるだろう。しかし、日常と異なるちょっとおしゃれなちょっと贅沢な食事の時間は変わってくるのだ。レストランとしてもより味勝負になってくるのだろうか。料理の解説はシェフによる動画配信になるのだろうか。予約すると、時間を決めてシェフやサービス係とのTV会議をしながら食事の時間を持つようになるのかな。
レストランの人混みは消えていく。レストランそのものが消えていくのか。
病院が電話診療を始めた。検査や治療が必要でない問診と処方箋の患者は電話での問診ができるようになった。待合室の人混みが消える。支払いの列も減ってくるだろう。電話問診の支払いはどうするのだろうか。請求書方式?クレジット決済?お年寄りでそうした方法に親しめない場合はまだ通院することになるのか。
病院の人混みは消えていく。
TV会議飲みが盛んだ。
70歳代の某大学学友会の会合では、TV会議飲みを実施。ネットの苦手な世代?なんていうことはどこ吹く風よ。仲良い仲間で集まるのはそれでもいけるのかもしれない。
そして結果的に、人混みは消えていくのだが、そのコミュニケーションのインフラはネットになっていく。ゴミを片付けるとその場所は綺麗になるが、そのゴミが溜まる場所に移動しただけであるように、コミュニケーションの人混みはネット回線の渋滞に置き換わる。
「人混み」はネットの中に消えていくのだ。