半蔵門御散歩雑談/ODR Pickups

株式会社ODR Room Network

このブログは、株式会社ODR Room Networkのお客様へのWeekly reportに掲載されている内容をアーカイブしたものです。但し、一部の記事を除きます。ODRについての状況、国際会議の参加報告、ビジネスよもやま話、台湾たまにロードレーサーの話題など、半蔵門やたまプラーザ付近を歩きながら雑談するように。

小さなリアルな転換点(はてな記事 1926)

小さなリアルな転換点【半蔵門ビジネス雑談】20200701 (はてな記事 1926)

 

コロナ禍は大きな変化をもたらした。日本だけでなく世界中に。自粛でお出かけは減り、店は一時閉店、テーマパークも休園、今まで以上に通販でモノを買い、仕事は在宅っでリモートワーク、街中に人混みは減った。

 

個人的には、それらには慣れた。自粛期間が終わって徐々に活動ができるようになってきたが、身近な小さなリアルな転換点は自粛が終わって正常に戻りつつあるときに形を現わす。

 

  • 行きつけのマッサージは閉店

マンションの隣室の個人マッサージは、超痛いマッサージだった。「痛い」というと、「痛いですか?」と嬉しそうにさらに力を込める。密かな人気で某有名女優もよくきていた。しかし、コロナの影響で真っ先に客足が遠のき、ある日、閉店するというメールをもらった。郷里に帰るのだという。

毎週行くにはちょっと値段が高かったのだが、もうちょっと通えばよかったのかもしれない。まあ、自分一人が毎週いっただけでは経営は成り立たないだろうけど。残念だ。

 

  • 事務所隣の社食的イタリアンは閉店

事務所の隣の顔見知りのイタリアン。サラダがバイキングで多い人は3杯お代わりする人もいたくらい。月一ででてくる鉄板ハンバーグは絶品であった。長い自粛で約1ヶ月半の休業。自粛開けで開店したが、朝通勤時に張り紙に目が止まる。19日で閉店。ああ。ここもか。

再開後に訪れると、消毒アルコールを手に噴霧する。座席配置がこれまでの2人テーブルだったのが、2人テーブルをくっつけて4人スペースになっていたが、そこに2名または1名。つまり満席の人数が半減している。また周囲の会社もリモートワーク推奨で、昼をまたぐ出勤の人も減っているそうだ。ランチは1000円〜1500円。おそらく薄利だ。売り上げが半減すれば利益も半減で、利益額は従業員の給与も直撃する。

社食のようにランチでも、夜の接待でも、一人飯でも、よく寄らせてもらった。しかし、閉店。一部の従業員は別の店に移るそうだ。

 

  • ネット通販のアンティーク着物ショップが閉店

ネットショップとして、しかも、越境販売のネットショップとして最初に成功した。社長は同世代。脱サラして、成功を納めた絵に描いたようなサクセスストーリー。海外顧客向けの英語のニュースレター、米国での着物個展。何度もインタビューに伺った。しかし、やはりのコロナ影響。+アルファの理由もあるそうだが、やはりこのタイミングの閉店はショッキングだ。

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これらのお店は、いずれもうまくやっていた。うまくやっていたのに、閉店する。それぞれの真相は知る由もないが、コロナによる商売の縮小や停止、それによる資金繰り、人材の流出などがあるだろう。思った以上にコロナの影響は大きく身近な店を直撃した、なにもできないことを嘆いている時間もないくらい突然にみんな去っていく。

 

そして、大きな理由は、おそらく、おそらくだが、誰も本意は言わないと思うが、心が折れたというのが正解だろう。なぜなら、自分ももしもうひと押しされたら、心が折れるからだ。今は折れる予兆はないが、そんなことにはならないと思っているが、折れるような気がする。もういいかなと撤退しようと思う気がする。

 

折れないようにするには、誰かに何かを依頼され続けることしかない。

だから仕事をやめるとは口が裂けてもいえない。

 

(はてな記事 1926)