Web会議時間の調整【たまプラビジネス余談放談】20220602
G7首脳会議がTV会議で行われたニュース。岸田首相も出席している。
こういう会議の出席者が欧州、アジア、米国に渡る場合に苦労するのが会議時間の調整だ。例えば日本を基準に見ると米国東海岸までの時差は12時間、欧州は−7〜8時間あるのでなるべく多くの出席国の出席を得ようとすれば自ずと以下のような時間にならざるをえない。
議長国 ドイツ 17時
出席国 米国 11時
英国 16時
フランス 17時
イタリア 17時
カナダ 8時
日本 0時
これをパターン1(日本深夜パターン)としよう。
で、いつも思う。日本だけ深夜じゃないか。差別か?立場弱いのか?
私も、とある国際会議の副議長で調整役をやるのだが、米国と欧州からの出席がある場合は、苦労する。なるべく多くの国の時間が昼間の勤務時間になるようにすると、どうしてもこうなるのだ。
もし日本の都合いいようにすると、例えば、パターン2(日本のお昼パターン)で、
議長国 ドイツ 4時
出席国 米国 22時
英国 3時
フランス 4時
イタリア 4時
カナダ 19時
日本 11時
日本以外が深夜か早朝になってしまう。カナダがギリギリか。
または、パターン3(日本がギリギリ夕方の勤務時間内)。
議長国 ドイツ 10時
出席国 米国 4時
英国 9時
フランス 10時
イタリア 10時
カナダ 1時
日本 17時
欧州4国はいいけど、米加が深夜だ。
こんな比較をし、さらに考えるのは運営スタッフの勤務だ。深夜早朝参加の国が多くなると関係スタッフの時間外勤務人数も増えるだろう。だからなるべく少ない国が時間外勤務で済むようにアレンジせざるを得ない。
また、事務局や議長国が一番周辺スタッフが多くなるはずなので、それも要因の一つだ。スタッフの主に働く時間は準備が多いだろうから、会議が夕方からなら勤務時間中に準備を進められるだろう。ドイツが議長なので、17時開始は妥当な線だ。
各国スタッフ、こういう時間調整と落とし所を見出す調整、ホント、お疲れ様です。