半蔵門御散歩雑談/ODR Pickups

株式会社ODR Room Network

このブログは、株式会社ODR Room Networkのお客様へのWeekly reportに掲載されている内容をアーカイブしたものです。但し、一部の記事を除きます。ODRについての状況、国際会議の参加報告、ビジネスよもやま話、台湾たまにロードレーサーの話題など、半蔵門やたまプラーザ付近を歩きながら雑談するように。

アマゾンルンバ

アマゾンルンバ【たまプラビジネス余談放談】20220822

 

ラテンの国のダンスミュージックを彷彿とさせるこの組み合わせ。曲名みたいでいい語呂の響きだ。アマゾンが、家庭用ロボット掃除機の会社iRobotを買収する発表。記事にもある通り直感的には「アマゾンが商品ラインナップを増強」レベルの話かと感じたが、よく考えると家庭内の地図を把握するこの掃除機の地図情報はすごい宝だと思ったらすぐに記事が出た。

 

toyokeizai.net

軍需技術

地雷探知する技術が元になっているルンバの空間把握力は他の多くの軍事技術と同様に精度が高い。思えば今活用されている便利なツールは殆どが軍需技術派生したものだ。私がイスラエル企業と仕事をしていた時代でいえば、衛星画像の撮影、圧縮、送信、慎重技術は写真や動画つまりはWeb会議、ICQで話題になったメッセージングはWhatappやLINEなど、それぞれの元になっている。ほかにも、動画中の物体形状を追尾する技術等々、”枚挙に遑がない”ってやつだ。

 

株価下落で買収タイミング

タイミングとしては中国企業の追従によって、株価が下がっているiRobot社は遅かれ早かれ買収される時期が近かった。買うのはGAFA関連だろうなと予測でき地図つながりでGoogleかなと思っていた。プライバシーの問題はあるがついに家庭内地図までが。。。となるかなだったのがまさかのアマゾン。

 

家庭内機器を手に入れる意味

アマゾンが家庭内機器を手に入れる意味は、同社が薦める家庭用機器とそれによる家庭内コントロール。そのためにルンバの集めた家庭内マップが重要な意味を持つ。どんな形状の部屋にどんな機器が配置されているのか。家庭内オートメーションへのヒント、そして最終的にはより便利な室内オートメーションや居住者の行動とそのサポート、見守りまで一手にアマゾンが把握することになる第一歩か。

 

もちろん、それ以上にプライバシーへの配慮と扱いが重要で、それが達成できれば、実は「アマゾンこそがプライバシー管理のすぐれた専門家に」なっていく。

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