写真の笑顔【御散歩雑談】20230821
91歳になる母は昨年父を亡くして寂しそうではあるが、なんとか立ち直って、友達と電話でおしゃべりをしたり、近くのプールに通って背泳で300m泳ぐ元気ものだ。月に2回目安で妹と交互に様子を見にいくが、もちろん耳が遠くなったりあちこちガタはきているものの、元気な部類であろう。離れて暮らしてるので助かっている。
昔の人は写真に笑わない気がする
そんな母は写真を撮る際に「ぶすっと写る」ので苦手だという。面白くもないのに笑えないと嘆く。だから最近は写真を撮る際には、「はいあ歯を出して〜」と無理やり笑顔を作らせる。面白いから笑うんじゃなくて、写真に残すために笑顔を作るんだというと、”難しい”というが、だんだんうまく笑えるようになってきたようだ。
写真に写るのに笑顔になるのが恥ずかしい
写真に写る顔は特に昔世代の人は自分も含めて歯を見せて全開で笑うのが恥ずかしい意識があるのではないだろうか。歯は見せずにニンマリ笑う、口角だけちょっと上げるくらいのほうが品があると思っているのかもしれない。
若い人は笑うのが上手
若い人 ー 娘世代はスマホ世代。スマホで写真をたくさんとれるので写真撮影の際に笑うのが上手だ。いい角度でいい笑顔で上手に笑う。
自分も古い世代側なので写真で笑うのが苦手で古い写真を見るとしっかり笑っている写真は少ない。にもかかわらずとんでもない時に笑っているのもある。例えば、大学の卒業アルバムでは個人写真が掲載されているがみんな歯は見せずに笑っているのに自分だけ歯を剥き出して全力笑顔だ。カメラマンが「笑って」といったから笑ったのだろうが、それにしてもアルバムになると浮きまくりだ。
やっぱり笑顔はいい
ところで最近姪っ子の結婚式で撮った親族集合写真をいただいた。それを見るとみんな笑っている。歯を出して笑っている。こういう写真でも最近はみんないい笑顔だ。写真の笑顔もこうして見るとやはり”慣れ”だな。昔は写真に写るのは貴重な機会だった。プリントする手間がかかるので何枚もは撮れない。だから笑顔作りまで気を回す余裕がなかったのかな。スマホ世代はデジタルで無限といってもいいくらい保存できることが当たり前だから、笑顔もリラックスして何度もトライできるんだろうな。
写真は笑顔で残したい。