聴衆へのおくりもの【たまプラビジネス余談放談】20231102
イベント、セミナーの進行を企画するとき、どんな内容をどんな順番で話し、どうまとめるのか、ということは大事だ。時々思う。素晴らしい構成なのに何かの不足を感じること。なんだろ、なんだろ?。それは聴いている人の視点、さらには聴いている人の成果、何を得て帰れるのか、という視点だ。伝えたいことは企画書に表現されているが、それ(聴衆が持ち帰れるプレゼント)が”主催者によって”言語化されていることはあまりないように感じる。
登壇者の発表を「プレゼン」というのは周知の通り。プレゼンテーションの略。プレゼンテーション、それは文字通りプレゼントすることだ、聴衆に何をプレゼントするか?言い換えれば「何を持ち帰ってもらうのか?」プレゼン資料?それでもいいだろう。しかし物体ではない、心に働きかけるメッセージを持ち帰ってもらうことが贈り物プレゼンの意義だと考えている。
例えばセミナーで、シンポジウムで、いろいろな事例や最新テクノロジー、取り組みやアイデアを散りばめてブレゼンが披露される。聴衆は講演内容に感心し感動し素晴らしい未来を想像しているかもしれない。一方、自分の行動やビジネスの取り組みにどう使えるかが実は聞きにきた最大の目的なのだが、感心して感動しても、「予算がないな、うちではできないな」ではもったいない。
プレゼンターは「捉え方は聞き手次第」と突き放すのは簡単だが、もう一歩踏み込んで何か提示できないだろうか。例えば「これなんかどうでしょう?」とヒントになる例えでもいい。具体的に考えられるような考え方を意識して示しプレゼンすることはプレゼンターの大事な大事な役目なのだと思うのである。