半蔵門御散歩雑談/ODR Pickups

株式会社ODR Room Network

このブログは、株式会社ODR Room Networkのお客様へのWeekly reportに掲載されている内容をアーカイブしたものです。但し、一部の記事を除きます。ODRについての状況、国際会議の参加報告、ビジネスよもやま話、台湾たまにロードレーサーの話題など、半蔵門やたまプラーザ付近を歩きながら雑談するように。

マナーは見られているから守る

マナーは見られているから守る【たまプラビジネス余談放談】20231127

 

早朝。子犬の散歩で立体交差の下を歩いていると、子犬の目の前に何か落ちてきた。

 

ケムリ?落ちてきた物体からは煙が出ていた。

 

近づいてみると落ちてきたのはなんと火のついたタバコだった。

どゆこと?

 

と、上を見上げると、ここの立体交差は上り車線と下り車線の間に空間があり、どうやらそこから落ちてきたようだ。走行中の車から投げ捨てたものか?そうとしか考えられない。

この話を聞いた人はみな「マナーがなっとらん」という言う。タバコといえば、「吸っていいですか?」と聞くのがマナーと言われていた時期も随分前のように思えるが、今では、タバコを吸える場所は少なくなり、歩きタバコをする人、ポイ捨てする人も減り、喫煙コーナーで吸う人も携帯灰皿を持ち歩くようになった。タバコの"マナー"は良くなったのだ。

 

この”マナー”というまとめた言葉、人間の良心に期待して依存して、マナーを守るのが正常な人間だというニュアンスがある。「マナーだからね」と言われると「守らねば」ということになり、普通の人間ならば守る、守らない奴は「おまえら人間じゃねー!」とポケモン、タケシの言葉が出てくるかもしれない。あるいは、少し上の世代には、萬屋錦之介の破れ傘刀舟(やぶれがさとうしゅう)の「てめえら人間じゃねー!叩っ斬ってやる」となるかもしれない。でも、前述の投げ捨てもしかりだが、家の周辺を竹箒で落ち葉掃きしていると、ポイ捨てられた吸い殻は必ずある。実はこれらは犯人はほぼ特定されていて、隣のマンションの管理人と裏のお寺の掃除するおじさんが休憩時間に吸って、彼らが携帯灰皿を持参しつつ、排水溝に投げ捨てるのを目撃しており、落ちているのは捨て損なったものだと推測している。

みんな大枠”マナー”は守っている。”マナー”よく振る舞っているが、大事なところが抜け落ちる、ほとんど守っている、だからたまにはいいだろ?的に抜け落ちることを容認する。本当にダメなことを見逃すことを容認する。車中からの投げ捨て、立ち去る際のポイ捨てなど、犯人が特定できなさそうなことは、「マナーを守る」ことから外れてしまっているのだろう。マナーを守るのは”見られている場合”が前提か?

 

自分はマナー厳守ができるか?といわれれば、できない可能性高い。お天道様が見てるぞ、でも、そのお天道様は世間であって、人間であって、去り際のこの投げ捨ては見てないだろ?と容認してしまう。

 

本当にSFにあるようにどこにでも監視カメラの世界でしか防止できないのかもね。