無料時代の終わり【たまプラビジネス余談放談】20240123
毎朝のルーティン的日課が幾つかある。インターネットで為替を見る。オンラインで保有株の状況を見る。ブログ記事をシェアする。カレンダーで予定を確認する。そしてGoogleニュースでその日のニュース記事を俯瞰的に眺めてみる。
気になる記事は詳細を見るためにさらにリンクをクリックするが、ニュースサイトのほとんどが有料になってきた。例えば日経新聞は、当初は会員登録すれば10本/月は無料のまま読めたが、今では、無料会員だと1本しかみられない。
Googleニュースからリンクされているサイトを見ると、Yahooニュースやブルームバーグ、オリコンニュース、ロイター、Youtube系、日テレニュース、テレ東ビズ、MBS、毎日放送、NHKなど動画系は無料だが、紙面ベースメディアは日経をはじめ、毎日新聞、朝日新聞などは有料化され、また地方版でも、千葉日報オンライン、愛媛新聞、などが有料だ。これまでは無料で見られるか、事実上ユーザー登録すれば閲覧できるサイトが多かったが、記事コンテンツ無料時代は終わりを告げつつある。
実際、新聞の紙版をとらなくなって久しい。新聞社はその記事の掲載されたメディア、かつては紙、今後はデジタルメディアで稼ぐのが当然の流れだ。移行時期には、記事と同じ内容の閲覧には不自由しなかったのだが、徐々に「コンテンツは有料だ」ということが定着、あるいは定着させる方向になってきたのだ。他にもニューヨークタイムズが生成系AIによる記事内容を元にした学習に著作権侵害の訴訟を起こしたりしている。
sp.m.jiji.com味の素社長は、「値上げと成長を両立する。値上げに謝らない」と宣言した。
www.nikkei.comこれらの潮流は単なる記事コンテンツの有料ということだけでなく、安ければよい時代の終わりも示唆している。