連絡遮断権【たまプラビジネス余談放談】20240318
定時の勤務時間が終わって帰ろうかと思っているところに、上司に呼ばれて
「これを明日までにやって」とか、
帰宅して夕食を食べていると
「悪いが緊急、すぐ出てきて」と電話がかかってきたり、
寝る前にちょっとPCをみたら
「今日提出してもらった報告書を修正してくれ」とメールが来ていたりして、それでも仕方なく対応なんてことはないだろうか。
最初の二つは出勤すれば残業手当になったが、3つ目の書類を自宅で対応するとサービス残業になってたりして。覚えがあるなー。無視しようか、でも、明日どんなことになるのか、なんと言われるのか。と思うと渋々対応となってしまう。
こういう「時間外の業務命令を拒否する権利」をオーストラリア議会が法制化した。その名は、
「連絡遮断権」。
具体的には、
『勤務時間外に受けた業務上の連絡を無視あるいは回答しなくても、不利益な扱いを受けない権利』
だ。
この法律に対して、雇用側は、「機動性を失う」と反発しているとのことだが、現在のオーストラリア政権は、与党が労働組合を支持基盤に持っているので、推進しやすいのだろう。日本だと与党が雇用側を支持基盤とするので成立しにくいだろうな。
(日経新聞)
実際を考えると、”メールでの指示や命令”は、法律の後押しがなくても自力で無視できそう。ただし既読機能付きの手段で相手にも既読が伝わると後ろめたい気分が残りそうだ。また、”帰宅後の電話”も、電源を切ってしまえば済む。家電(いえでん)を持つ人は少なくなっていると聞くので家電についてはここでは述べない。これらに対して、”帰り際に声をかけられる”のは、法制化されていたとしても拒否するのがなかなか難しそう。
と、自分世代は想像する。若い世代は大丈夫かもしれないけど。
もう一つ気になるのは、連絡する側、命令する側の権利。時間外連絡権。遮断権で連絡は遮断され仕事は進まないとしても、連絡することだけは許容されてほしいはず。翌日の朝まで引き摺るのはこれまた精神的負担だもの。