【ODRピックアップ】 20150701 うるう秒
7月1日は、うるう秒への対応で、1日が1秒長くなるという記事がニュース等で取り上げられています。
「2000年問題」からは、もう15年もたっていることを改めて思い出します。もっとも、2000年問題とは質が違うのですが、あの当時、2000年になった瞬間に問題が発生するかもしれないという想定で、みんな泊まり込んでいたことを思い出します。
うるう"年"は、これまでも身近な話題として4年に1回、実感しています。2月29日。今は亡き渥美清氏が、「泣いてたまるか」というTVドラマのキャラで、
「2月29日生まれなので、(実際は40歳なのに)まだ10歳」
と言いはっていたことを今でも覚えています。
でも、うるう”秒”は、なんだか最近になって聞くようになった?
記事でも紹介されていますが、うるう秒は1972年からはじまりました。なぜそれまでなかったかというと、1秒の定義が異なってきたからです。それまで1秒は地球の自転がいつも同じであるという前提で、1周が1日、1/24を1時間、その1/60を1分、さらにその1/60を1秒としてきましたが、月の引力やそれによる海水の動きの影響で、一定ではないことがわかり、1956年からは公転を使おうということになりました。でも、やはりうるう秒は起こる。もし、ある地点で地球の1周を秒針を見ながら計っていたとしたら、3〜4年に1度1秒くらい1周がずれるということ。
その後より正確な原子時計が発明され世界標準となりました。しかし、自転、公転と、ズレが生じてくるので、1秒近くずれたら、原子時計を調整することにしたのです。これまでに25回うるう秒が発生しており、前回は、2012年7月1日、その前は2009年1月1日、2006年、1999年。。。でした。そして、今年は、2015年7月1日8時59分59秒と9時0分00秒の間にやってきます。
うるう秒は気にしないでいいという説もあります。2015年11月の国際会議で結論がでるかもしれません。