【ODRピックアップ】 20150703 視点が視野を変える
「キミは視野が狭いな。もっと視野を広く持ってだな。。。」
どの上司だったか忘れましたが、こんな風に居酒屋で説教されたことがありました。”素直だった”私は、
「はい!そうですね。わかりました。XXさんみたいに広い視野で物事を見られるように頑張ります」
なんて、けなげな応えをしていた。。。筈ですw
未だにそんなに視野が広くなりません。
相変わらず目先の課題処理に追われ、小さい商談に目がくらみ、アジアを見れば、米州がおろそかになり、欧州に注力しようとすると、ラテンアメリカを見逃してしまいます。
みんなどうやって視野を広くみているの?
「まあ、いろいろ気をつけながら、広い視野を保っているのさ。お前ももっと努力しないとな」
と言われて、やけくそのショーチューを煽る。。。ことはありませんが、「どうやったら視野を広くできるのか」と悩んでいると、昔の後輩の社長さんから、「どうやったら視野を広く持てるのか悩んでいる」と相談がありました。すわ!!これは、問題解決するフリをして、自分の問題を解決するチャンス!!
彼の悩みは、”経営をするにあたって視野が広く持てない、もっと広い視野で見られるようになりたい、そうでないと、明日経済がどうなるかわからないので、経営者として不安だ”ということでした。私よりも経営者としては数年以上センパイで、複数の会社を維持継続しているのですから、本人の自覚とは裏腹に経営手腕があることを証明している。。。ように思うのですが、それでも、相談に見えたので、一緒に考えることにしました。
具体的に気にしているのは、中国情勢。数年前から生産拠点や新市場としてブームだった同国市場ですが、政治的問題を契機に撤退もあいつぎ、撤退自体にも問題があったりしています。最初は、進出アドバイスが多かったセミナーも、撤退のためのコンサルティングが増えています。
「それでも、市場は魅力的だが、失敗は怖い。進出にも撤退にもコストも思わぬリスクもある。どうすべきか、どうすべきか」と悩みはつきず。。。。
相談の結果は、守秘事項なのでここでは公開しませんが、オフィスに貼っている世界地図を見て、彼曰く。
「日本の西に欧州があり、太平洋を隔てた東にアメリカがあるのが世界だと思っていました、日本が中心ではない地図を見ると、日本は東のはずれ。欧州にとっては中国が近い。大西洋を挟んで米国なんですね。こうして見ると欧州にとっては中国のほうが貿易しやすいよ考えるでしょうね」
「日本から見るとアメリカは海を隔てたかつての敵国今は同盟国。中国は広い国土と海への接岸も多い広い国土でなぜ政治問題になるような主張をするのかと思っていましたが。。。」
「逆さまにして中国から見ると自分の背後は様々な国に陸続きに面していて、少数民族との問題も継続して落ち着かない。海で出て行くには、フィリピンや日本が邪魔に見える。また、そこは自分の領域としたくなるだろうな」
ほら。視野が広がった!?
そう。視野を拡げるのは視点を変える。視点を増やすことなのです。