【ODRピックアップ】20160711 もうテロには遭遇する前提でいよう
報道されているように、あちこちで連日のように不特定多数を巻き込むテロと思われる事件が発生しています。
まさか自分が。。まさか息子が。。娘が。。。親が。。。まさかあの人が。。。という希望的観測は、家から一歩も出ないでいる以外には、もはやあまり意味がないという認識になりましょう。
自分のイスラエルでの仲裁訴訟体験をまとめた上記のKindle内でも公表していますが、私は、現地で相手からのテロに見せかけた暗殺の危機にさらされたことがあります。訴訟で不利だった相手の想定手段として、「有力な証人=私」の暗殺が、不利な証言を防ぐ手段として、現地弁護士から警告されたのです。この時は、まさに何をしてもその危険の中にある状態で、基本的な対策として外出禁止。よって食事は宿泊客かつ特別な契約をした人しか入れない上階のビジネスラウンジ。ホテルのロビーにすら滞在できない状態となりました。それでも、やはり外にでなくてはならないことにもなり、現地弁護士の指南による危機の事前回避行動は有効でした。
弁護士曰く。
- テロは起きる前提。
テロは起きるものである。
- 通路や非常口など逃げ道を意識して確認する。
実際に起きた場合に自分の判断で逃げられるように。これを確認しておかないと周囲の行動に左右されることになる。
- 都合のいい方に考えない。
異常だと思う音などがしたら花火だと思ったとか都合のいいように考えて気を抜いていると逃げ後れる。
- 起きたと感じたら自分の判断で逃げる。
判断がポイント、決断ではない。周囲の人の行動に盲目的に左右されない。
- 携帯のマナーモード
大勢の場所での携帯のマナーモードは周囲の迷惑のためではない。万が一テロが起きて隠れている時に鳴ったら命取りだからだ。
- いよいよ危機的なら、腕と足で体を守る。
腕や足は爆発に巻き込まれれば痛めるかもしれないがもしそれで体を守れれば生きているかもしれない。
最後のやつなんかは、究極ですけれど、当事者感覚です。
日本国内はまだそこまで危機迫ってはいないかもしれません。しかし、入国チェックを見るにつけ、入ることは簡単そうに思えますので、時間の問題と見ています。
狙われるのは、人が集まる場所。ショッピングセンター、映画館、テーマパーク、鉄道、バス。。。前述の心構えと対策は、大げさではない時代になっていると思います。