【ODRピックアップ/半蔵門ビジネストーク】20160722 大事な話はBy the wayのあとに
By the way....よく使う英語の慣用句の一つ。”ところで。。。”。
語源は、「道の傍ら」転じて、「本論の脇の話」=>「ところで」、と場面を転換する場合に使われます。一般的には、「本論を話したあと、それとは関係ないけれど話しておきたいこと」や「付け足し的にいいたいことを付加する」場合に使う筈なのですが、実際は、ホントに言いたかったことを切り出す前振りになっていることが多いように感じます。
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ドラマでよくある政治家の料亭会合。古参の議員に、新しく議員になった若手が呼ばれて、
「まあ今日はキミのお祝いだ」
と先輩トークと芸姑さんが舞ったあと、
「ところで。。。」
と切り出す古参の議員。
「ウチの派閥の会合が明日あるんだよ。きてくれるね?」
と、実はそれが今日の目的。
企業でも、新しく課長に昇進した若手のホープが、「お祝いだ」と割烹に誘われる。
先輩トーク、社内の噂や、プロジェクトの話のあとで、
「ところで。。。」
と先輩幹部。
「XX部長のやり方、どう思うかね?」
と、ライバル幹部との距離感を探られる。。。
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ドラマに限らず、自分でもこんな使い方しています。この使い方の意図はどこにあるのでしょう。
一つには、後ろめたい話をオブラートに包むため。本論ではないけどという意味での、「ところで」を枕詞にして、あくまで、「ついで」に思い出したように伝えることで、「派閥争い」というヤらしい話を少しヤらしくないニュアンスにさせるため。
もう一つは、「ついで」「本論でない」ことを装うことで、「大したことじゃないんだけど」という話にして、話の内容を軽く印象づけて、警戒しないで応ずることができるよう錯覚させるため。
日本だけでなく、これまた海外のドラマを見ていたら、ギャングが、潜入中の捜査官を呼び出し、様々な秘密の話をして、「じゃあ頼んだぜ、相棒」と、捜査官を見送ったと思ったら、
「ところで相棒よ」
と振り向かせて、
「忘れ物だ」
と銃口を向ける。。。
本当は潜入捜査官を見破っているのに、そうでないと見せて安心させて。。。言うまでもなく、本当の話はところでの後にあったわけです。
By the way, ところで。。
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