【半蔵門ビジネストーク】20170627 目から鱗
フレデリック・ラングブリッジの有名な一節。
「囚人たちが牢獄の格子窓から外を見ていた。ある男は、満天の星空を見つめ
”いつかここを出よう”と誓い、
別の男は、泥濘んだ裏庭の泥を眺め、
”このままここで死ぬんだ”と絶望にうなだれた」
構想か問題か
前職で、創業以来の大掛かりなプロジェクトがありました。それは壮大なXXパークと呼ばれる事業所?工場?開発センターを開設するもの。結果的には、関係者の力により立派なXXパークができあがり運営され事業に貢献している(と聞いている)ということですが、当時、そのプロジェクトの責任者として、大手の企業からヘッドハントしてきた(今となっては押し付けられたのかも)ベテランの口癖が、
「あのXXパーク問題が。。。」
それに対して、推進する参謀格の幹部が、
「いや!XXパーク構想ですよ」
と、言い直していました。
もう一つ類似の例。
未開の原住民が住んでいる島に派遣された2人の靴下セールスマンの話も有名。
A氏
「絶望的です。この島では誰も靴を履いていません。靴下の需要はないでしょう」
B氏
「すごい市場です。まだ誰も靴を履いていません。シェア取り放題です」
ある時点での物事の捉え方で、今後の動向が大きく左右される気づきがあります。それは、気づきによって、まさに目からウロコがポロっと剥がれるように希望に気づかされることもあります。
値付けの極意
一緒に大阪入りしている社長さんと会食時の話。展示会でご家族の作品が十数万で売れたそうな。そして次の値付けのアドバイスを友人に求めたとき、
「売れたなら、買ってくれた人がいたなら値段をあげなさい」といわれたと。
「そうでなければ、買ってくれた人に失礼じゃないか」とも。そして
「買わなかった人には、”安いときに買っておけばよかった”と思ってもらう。」
なるほど。
1点ものだからできることなのかもしれませんが、値段をつける考え方の参考になるなと思った。
草サッカーのゴール前
昨今の政治状況。様々な課題に、何かをどうにかしようと思い、自分にも何かできることはないかと、日々のニュースで飛び込んでくる状況に一喜一憂、脊髄反射しているのは、まるで初心者の草サッカーチームで全員がゴール前で全員が攻撃で全員が守備になっているようなものだ。
先輩曰く。
本当にどうにかしようと信じているのならあなたが反応すべきことは、あなたが影響を及ぼせることにしてはどうだろうか。あなたは貴方の果たすべきポジションのリーダーなのだから。
SNSには、多くのコメントやニュース、ニュース解説が流れて来ます。素晴らしさを強調しすぎるニュース、揚げ足をとるコメント、悲観的なつぶやきや、パリピの楽しそうなパーティー。
あえて反対の見方をしてみると目から鱗でスッキリすることも多いのです。