法律相談のハードルを高くしているもの【半蔵門ビジネス雑談】20180518
2つの興味深い調査結果が公開されている。
相談したいことがあっても、相談に踏み切れない方が4割だという。
その理由は、
「身近にいないから」
昔から、”「医者と弁護士と警察官」の知り合いはつくっておけ”と言われるが(笑)、友人に弁護士の知合いがいなければ、なかなか相談はしにくいだろう。事実、弁護士さんに知り合いが多い私には、”弁護士に相談したいが相談に乗って”という相談がよくくる。
「どの事務所に相談するべきかわからないから」
検索するとたくさん出てくるし、専門サイトもたくさんある。webでは、丁寧に得意分野、実績なども書いてある。しかし、自分の相談がそこに当てはまるのかどうかがハッキリしない。読んでもわからない。
相談していいものだろうか?
相談していいかどうかの相談をしたくなり、なかなか相談できない。
「相談内容が適しているかわからないから」
こんなこと聴いてもいいのだろうか、相談したらえらい先生たち馬鹿にされそう、忙しいのに迷惑なんじゃないか、専門的な言葉もわからないし、難しいことを言われて気後れしそうだ。。。そんな風に思う。私も弁護士さんと接する仕事になるまではそうだった。
こちらの調査では、悩みがあっても8割が弁護士に相談していないとされている。
理由は値段が高そうだからが1位だ。これはさもありなんで、また、相談料はそのほかの物価から比較すれば感覚的には高いと感じるだろう。その点はまた別の問題だ。
2位以下に、気軽に相談できない 47.8%
3位 近くにない 24.5%
4位 どこに問い合わせていいかわからない 22.4%
2位は値段にも関係しているだろう。そして近くになければ気軽には相談できない。またそもそもどこに問い合わせるかわからないは、インターネットの時代にすぐ検索でみつかるのではと思うが、見つかった結果、電話または来所となっている場合も多く、インターネットでは問い合わせ出来ない場合も多い。
それよりも、知恵袋的な無料のサイトに質問を書き込めば、ある程度のコメントはついてくるので、それ以上の結果が得られそうでなくて、かつ、面倒で、有料なら、問い合わせないだろう。
提案。
弁護士さんへの相談前に気軽にオンラインで相談できるところが必要だ。
相談の仕方のアドバイスがほしい
適した事務所、機関を紹介してほしい
これらのニーズに応えるサービスがあればいいのではないか。
ただし、専門的な用語をつかわずに。
専門用語による対応は、実は相談へのハードルを高くしているのだ。
ODR。まずはここからだな。