ADR協会実務情報交換会 ODRの一歩目 ー TV会議利用 ー Skypeでの模擬調停実演【半蔵門ビジネス雑談】20200326
日本ADR協会が毎年開催している実務情報交歓会が、東京(2月21日)(と大阪(3月6日 中止)は、新型コロナウィルス感染拡大の可能性を受けて、時期未定延期となった)で開催された。今年の題材は、昨年来進み始めたODRの一形態としてTV会議による金融ADRの模擬調停実演である。
1.金融ADRの模擬調停
1〜3回目期日から調停合意まで。
(東京側)ーーーーーーーーーーーーーーーーー(大阪側)
模擬調停を実際に行うのは、現役の弁護士さん等で、題材もよくある相続がらみの金融トラブル。題材も身近で理解しやすく、弁護士による当事者の実演がリアルすぎるくらい(笑)で、TV会議の映像以上に事件の内容そのものにもはいりこめました。やはりリアリティは重要。
https://japan-adr.or.jp/#20200221Tokyo
2.Skypeのセッティング実演
そしてそのまま模擬調停で使用したSkypeのセッティング準備の説明セッションも実施。便利そうだが、実務では、実際に導入しようとすると専門のIT部署があるわけでもなく、なかなかハードルはありそうだというアンケート意見もあり、
1)実際のダウンロード、セッティングからの
2)一般的な利用手順、
3)また一歩進んで高度な使い方
4)よくあるトラブル事例と対処方法
など実用的な技術説明も実施。
3.実務的な懸念や課題
そして、これらをうけて、それでも、実際にやろうとすると出てくる心配事を、会場からの意見や質問を交えて、全体では3時間みっちりとした意見交換を実施。期日をTV会議で行うときに追加のコストはかかるのか、セキュリティが心配だがどのようなことに気をつければよいのか、法的にはどこまで対処しておけばよいのか、など、実務的な課題に応えた。
新型肺炎の不安もあり、懇親会は取りやめとなったが、充実した内容のセッションだった。
https://japan-adr.or.jp/20200221JitsumuOsaka.pdf