慶応授業2019【半蔵門ビジネス雑談】20191120
もう12回目となる慶應LSのODRについてのゲスト授業。民事訴訟法の三木教授の授業だ。今年は、ODRベンチャーのミドルマン株式会社の三澤社長が開発中のODRシステムをデモしてくれる。これまで海外事例ばかりだったので、12回目にして初めて日本発のODRを紹介できることになる。私も60歳となったので、一つの節目といえるかもしれない。
授業は例年通り、ODRの歴史、ODRの実用化海外例、ODRに関する国連の動向を中心だが昨年と大きく動いたのは、ついに日本でも公的機関が具体的な動きを始めたということ。
- 日本経済再生本部が、裁判手続き等のIT化検討会(いわゆる司法のIT化)を推進。
- 消費者庁では、第4期消費者基本計画のあり方で、ODRの普及を提言。
- 日本ADR協会では、定例シンポジウムで、「ADRはどう変わるか〜IT化の可能性と課題〜」を取り上げた。
- 6月21日に閣議決定された「成長戦略フォローアップ」でも、ODRを含んだ検討を行い基本方針を2019年度中にまとめるとされた。
==>9月27日 ODR活性化検討会開始
今年から来年にかけてODRに関する動きが活性化するのは明白で、ベンチャーも複数登場しているので、一気に実用化が進む兆しであることなどを紹介する。
なお、過去の授業についてはこちらを参照。