人の話を聞けー!【半蔵門ビジネス雑談】 20200602
国際連携機関の副議長をやっている。27カ国もメンバー国がある。
といっても、活発な活動をして、普段からコミュニケーションをとっているのは数カ国だが。
年一回の年次総会があるが、こまかな事案はタスクフォースミーティングとしてTV会議、電話会議で話し合う。そのためTV会議はここ数年来頻繁に活用してきた。
ツールは Skype、Hangout、Bluejieans、WeChat、Zoomなどいろいろ。主催者の都合で決まっている。特定しなくてもいいくらいどれもこなれている。
世界各国自粛中あるいはロックダウンの最中、その連携機関の「HPのサーバー移転のプロジェクト」が進んでいる。ドメインは日本が管理しているが、サーバーは香港。今回は、シンガポールがホスティングを引き受けることになり、サイトのマイグレーションを行うプロジェクトだ。
シンガポールが言う。
「簡単だ。サーバーはすでに用意してある。ドメインのネームサーバーを変更すればすぐにアクセス可能だ。」
私
「いやいや。今のHPはJoomlaというプラットホームで稼働しているので、それを映さなくてはならない。Joomlaはコピーすればできるのか?それによって時間がかかるのであれば、移動してからでないと、新しいサーバーが空っぽでアクセスした人はサイトが消えたと思ってしまうぞ。」
シンガポール
「いやいや。ドメインの浸透は2〜3日。短ければ1日だ。問題ない」
私
「そうじゃなくて、HPのデータのことだ。」
シンガポール
「ドメインの浸透は何度もやって経験がある」
私
「だから問題にしているのはデータのことだってば・・・」
シンガポール
「最近はJoomlaではなくWordpressがいいぞ。そちらへ移してはどうか」
私
「それだともっと時間かかるでしょ!!」
シンガポール
「Wordpressはすばらしい。。。云々かんぬん。。。」
私
(「人の話を聞けよ!!」)・・・心の声。。。
こいつはいつもそうだ。インド系のエンジニア。技術力は素晴らしいが、話が大好き。みんな知っている話だが御構い無しに延々と話す。
リアルな会議だとうざくなればみんなが否定的な態度を表明するが、TV会議だとスピーカーを切っておくなどで回避できるので意外にみなさんクレームしない。嵐が過ぎるのを待つ。その間に内職。
これはシンガポールの彼に限らず日本人でもそういうトークになってしまう人がよくいる。
それをどうにかしようと興奮する自分がいる。
特にZoomは講義用に作られているせいか、割り込みが難しい。マイクの優先権を奪っているとなかなか入り込めない。
リアルな会議とTV会議、システムの性能は向上しているが、交互に話すルールは健在。お互いの話の語尾に被せるように話だす無作法はこれで解消してくれないだろうか。