リモートワークは文章力と反応力が鍵だ【半蔵門ビジネス雑談】20201106
リモートワークが半強制的に仕事の日常になって6ヶ月。あくまで個人的な見解だが、この環境でうまく仕事ができるかどうか、相手に余計な不満を感じさせないで、自分の不必要な怒りや憤りを感じないで仕事をしていけるかどうかを左右するのは、文章力と反応力だと感じている。
文章力とは、文字面の通りだが、とりわけ、チャットなどのレスポンスの即時性の高いものへの文字だけでの内容の伝え方、またはメール文などフランクな属性のもの、添付する文書ファイルなどオフィシャルな形態の文字や表やイラスト、写真などでの表現力、それらは最終的には伝達力、説得力だ。
文章”力”といっても、高度なレベルではなくもっと超基本的なところをしっかり固めることから始めたい。
例えば、どの立場の誰宛か?どの立場の誰からか?伝えたい主旨はなにか?
この3つを意識すること。そうでないと、話が拡散しがちになる。かつ、それを明示すること。それだけで随分としっかりする。つまり文書の頭に、
宛先(氏名や組織名)
文章のタイトル
発信者
所属
のように明示する。
メール文でも形式はもう少し緩くても同じような内容明示は必要だ。かつ、特に主語は誰か、依頼事項はなにか、丸投げっぽいのはしないこと。
「連絡お願いします。」だけだと、どんな背景で、どんな立場で、どんなトーンで(強気なのか弱気なのか)、どんな意味のどんな主旨で連絡すればいいのか、不正確であるから、そうした内容を文字にして「連絡をお願い」するべきであろう。もっともこれはリモートワークになることとは関係のないことであるが。
こうしたことをしっかり意識して表現しないと、内容が不確かであるだけでなく、投げやり感が醸し出されて印象も悪い。
(ただし、もしかすると、古い世代のみの懸念かもしれないということ。携帯ネイティブ世代には、そういうことは、やりとりの中で解決していけばいいのだという認識かもしれないことは記しておく。)
反応力は、反応するスピードと確実性。既読サインが認識できるメッセンジャー系のツールでは問題ないが、メールの場合、スパム扱いやサーバー未達の場合もあるので、到着したことを知らせるのは重要だと思っている。あとから、メール来てません、誤って消したかも的な言い訳をされるのも嫌だし、実際に到着していなければ、無駄な時間が経過してしまい、内容によっては問題や傷口を広げることになってしまう。
先日、あるサポートセンターに依頼メールをしたのだが、受領されたのかどうかもわからず1日が経過してしまったので、営業とサポートに再度のメールをしたところ、すでに対処連絡はされていてその結果を待っている状態だった。依頼した側としては、受領されたかどうかに気を揉んでいるので、是非とも受領連絡はして欲しいものだと実感した。
重ねていうが結果の回答を急がせているのではなく、受け取ったことへの反応は必要だよということ。サポートセンターに限らない。自分への仕事の依頼メールには全て受領反応はしてほしい。基本動作として。
そしていずれもリモートワークでなくても必要なことだろう。