これから話す人が本人かをどうやって確認する?【半蔵門ビジネス雑談】20210104
リモートワーク。webで会議はすっかり当たり前になった。これまで毎日合っていた人たちとも、web会議画面越しが通常になった今、営業活動や協業の最初の顔合わせもweb会議越しになることも多い。紹介者はいるのだが、都合によって第一回目の会合が当人のみの場合もある。スカイプIDを教えてもらったり、ZoomのURLが送られてきている。
アクセス自体は簡単だし、お互いにweb会議自体にも慣れていれば、繋いでビデオをオンにして、音声をオンにして、「初めまして。XXです。YY様っですか?」「あ、YYです。初めまして」と、ごく自然に会話が始まるだろう。世の中は進んだのだ。便利だ。素晴らしい。
ところで、今話そうとしている相手は、本当にYYさんなのか?
紹介者が同じ会議に接続していれば、その紹介者が信頼できる人であることを前提にして、今接続してきているYYさんは、YYさん本人であると信じられそうだ。しかし、紹介者はYYさんをどうやってYYさんと認識しているのか?そこはweb会議に限らずなんらかの身分確認をしているという前提がある。おそらく、履歴書と、顔写真入りの身分証明書=免許証、パスポート、マイナンバーカードなどを確認しているのだろう。
紹介者が不在のweb会議の場合はどうするのか。
スカイプIDの場合、ニックネームになっている。事前にIDを受け取っているので、多少は信憑性はあるが、それを見ただけでは本人が本当に本人その人かどうかはわからないし、IDが本物でも今繋いで話している人がその人かはわからない。アイコンも自由に設定できるし、イラストや関係のない写真の人も多い。
Zoomの場合は、通常、会議のIDとパスワード、URLが送られていて、それをクリックすれば会議に入れる。画面には、アカウントが表示されているが、これもテキストで変更できる。やはりニックネームあり、スカイプと同様それを見ただけでは本人が本当に本人その人かどうかはわからないし、IDが本物でも今繋いで話している人がその人かはわからない。アイコンも自由に設定できるし、イラストや関係のない写真の人も多い。
会議の内容が重要な企業秘密や技術情報、個人情報に関わることであれば、話す相手を確認すべきなのは当然だが。。。なんとなく、信じた状態でやっているのが日常だ。これは実はまずいはず。
システム上はまだ相手の確認をするプロセスや機能は組み込まれていない。ID発行プロセスが確認しているのかもしれないが、URLはコピーできるし、アカウントが分かれば誰でも入れる。今話そうとしている相手は、本当にYYさんなのか?相手側も同じ疑問があるだろう。今話す相手は本当にXXさんなのか?
いずれはシステムにプロセスが組み込まれてくるだろう。システムにプロセスが組み込まれるまでは、アナログな方法も交えて確認していくしかない。
- 事前に紹介者に写真を送っておいてもらう。
- 紹介者の本人確認プロセスを確認しておく。
- 会議開始時に、顔写真付きのID=免許証、パスポート、マイナンバーカードの画像を送ってもらう。最低でも、その場で表示してもらう。そして、表示されている顔と照合。
最低でもこの方法はとるべきだろう。
もちろんこれでも、騙そうとする人はいるだろう。重要な取引がらみなら、さらに入念に免許証の透かし部分やパスポートの透かし部分なども見せてもらう。
不完全ながら、今のところはこの方法が現実的だろうか。
因みに先日メルカリに個人認証プロセス確認が組込まれたがこれはなかなかよく出来ている。これは後日の記事で紹介予定