半蔵門御散歩雑談/ODR Pickups

株式会社ODR Room Network

このブログは、株式会社ODR Room Networkのお客様へのWeekly reportに掲載されている内容をアーカイブしたものです。但し、一部の記事を除きます。ODRについての状況、国際会議の参加報告、ビジネスよもやま話、台湾たまにロードレーサーの話題など、半蔵門やたまプラーザ付近を歩きながら雑談するように。

転職相談

転職相談【たまプラビジネス余談放談】20220104

 

部下や仕事でお付き合いのある「若者たち」から結婚についての相談や転職についての相談はよく受ける。相談といっても多くはどうしたらいいか、ではなくて、背中を押してくれ的なものであるが。

年末年始はなぜか転職相談多し。

で、アドバイスというかいつも話したりすること3つ。

 

・その転職は前向きなのか

転職の理由に、前向きな部分は何がある?事業分野がやりたいことなのか。職種がやりたいことなのか。将来が期待できる分野なのか。場所が理由の転職とか。例えば、やはり金融だと思うとか、これからは化学だと感じるとか、自分はこの分野への営業が得意だとか、スキルが活かせるとか、ドイツへ行きたいとか、アジアで役に立ちたいとか。

それですら一時期「太陽光発電」だと期待されても、電線を地中に埋没させる事業が期待できるとされても、次のリスクをしっかり捉えておかないと結局また転職する羽目にはなるが。だから「リスク」も気にしないといけない。難しい部分ではある。

 

・その転職の理由は今の会社のリスクか、また転職先のリスクは何か

今の会社が経営的に危なそうというのであれば早めに泥舟から逃げ出す意味はある。でも、転職先にも同じ注意が必要だ。財務諸表は見ておきたい。キャッシュフローはどうか。赤字でもキャッシュがあれば倒産はしないという。でも長期的には赤字が続けばキャッシュは減る。事業構造が1社依存体質でないか。前述の太陽光発電の部品などで特許がなければいずれは価格競争真っ只中に陥るし、多品種販売だと売上を上げるために扱うものが増えていき何をやっているかわからなくなってしまう。前向きかどうかと合わせて考えておきたい。投資をしているかどうかもリスクだ。しているから一時的にキャッシュ不安があるのかもしれない。逆に投資していないからキャッシュはあるが将来への布石がないというリスクもある。これまた難しい部分である。

 

・不満だけが理由の転職ではないか

若いうちはこれもあるだろうが、不満の種類を再考は必要。1回か2回は考えたい。待遇か、人間関係か、勤務場所か。その不満は他所でも起きることではないか。転職先はなぜその不満が解消されているのか。不満が第一でなく前述した2つのいずれかあるいは両方が主な理由で不満は二次的な理由であることが望ましい。不満だけだと次もまた不満で転職することになりかねない。不満解消のための行動を取れないだろうかということも考えてはどうだろうか。転職先だって移ってきた理由が不満だけだったらまた同じようになるのではと疑問になる。この理由が一番注意するところだ。

 

 結局決めるのは自分でしかない。失敗に終わってもやらなかった後悔の方が大きい禍根を残すかもしれない。時期の問題もある。理由が全てポジティブでも今か?という場合、理由がネガティブでも今しかない、という場合もあり、結局アドバイスとしては決め手を出せず、「最後は自分だよ」、という何の足しにもならない一言で、「ま、頑張って」と小さく乾杯!で締めくくり。

 

で、一番いい背中を押す言葉は、

「正解を選ぶんじゃないよ、選んだ道を正解にするのさ」

とかっこよく。

幸運を祈るよ。

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