紛争でしたら八田まで(13)台湾ー南アフリカーアメリカ【読書/映画感想】20230724
地政学と知性そしてプロレス技で警察が介入しにくい紛争を落とし所をみつけ解決する、地政学リスクコンサルタントの八田百合が、中国との関係、その成り立ちの中で自らのアイデンティティのために一丸となろうとする台湾でパートナーの祖父の求める訳あり人形を探し、アパルトヘイト後30年経過するもアフリカーナー問題が燻る南アフリカをゲームによる立国で支援するお話や、そしてウクライナの友人オクサナのためにアメリカで奇祭バーニングマンに参加して奔走する第13巻。
1巻が始まったころは自分も海外出張が多くて、危ない場所にはいかないものの自分の行動に少し重ね合わせていた面もあったが、コロナがあり自身の重病があり入院があり家族の問題があり、地政に関わる余裕も勇気も資金もなくなりつつある。だからだろうか。以前よりも話に没入できなくなってしまっていることに気が付く。台湾の問題は身近なのに現地へいってみようとは思えず、南アフリカでの業界イベントも参加の検討すらできなくなった。
しかし、作品中南アフリカ編でゲーム世界大会では負けたが、彼らが自分を「勝者ではないが敗者でもない、インビクタス、敗れざるもの」と定義した心意気はこれからの指標になるか。
インビクタスでいってみるか。