半蔵門御散歩雑談/ODR Pickups

株式会社ODR Room Network

このブログは、株式会社ODR Room Networkのお客様へのWeekly reportに掲載されている内容をアーカイブしたものです。但し、一部の記事を除きます。ODRについての状況、国際会議の参加報告、ビジネスよもやま話、台湾たまにロードレーサーの話題など、半蔵門やたまプラーザ付近を歩きながら雑談するように。

バランス

バランス【たまプラビジネス余談放談】 20230803

 

随分前になるが、大手企業の株主総会や関連業務もひと段落するこの時期になると、私と、元上司(某上場会社の執行役員兼子会社社長)と、元部下(ベンチャー企業の総務人事担当で現某上場会社の人事担当者)と、定期的にランチミーティングを行なっていた。デザートのシャーベットとコーヒーを前に、人事や企業風土のことを語り合う。

 

  • 人事=人の事、人への関心
  • 組織は人でなりたつ、社会もそう。
  • ワークライフバランスというがワークとライフは二律背反のバランスをとるものではなく、ライフにワークが含まれる、いわばワークはライフキャリアの一部である。あえていうならライフの中でワークの占める時間のバランスか
  • キャリアプランは、会社に入ることではなく、社会で生きるためのプランである。

なんていう話を”肴”に ー 昼間のコーヒーだから肴じゃないか ー 話をするのが楽しかった。今では上司はすでに定年し、人事担当者は子育てしながら頑張っていると聞く。コロナでこのミーティングが中止になってから久しい。そういっている間に自分も体調を壊したりして、行きつけのレストランも閉店してしまったらしい。時は流れている。

 

”バランスをとる”というのは言葉としてよく使われるが、程々にやりなさいという妥協のニュアンスがあって、結局中途半端を生み出す概念でもある。バランスよくやってきた結果は、なにも突出せず、なにも凹まず、下手をすると記憶に残らない、ことなのかもしれない。

 

”世のため人のため”に、という言葉すら、自分に全力を注がずに逃げ回るということの都合のよい逃げ姿勢か。バランスを取ろうにもだんだんととれなくなってきたような気がして、ここまできてもバランスを取ろうとしているのはいいのか悪いのか、チャレンジなのか逃げなのか。バランスを取らないで生きるのは緊張の連続でその疲労感は大変なものだろうし、バランスのとれた無難なスタイルの行く末は燃え尽きなかった後悔にも似た寂しさなのか。それは最後の瞬間になって、ああ。。と気がつくことなのだろう。