半蔵門御散歩雑談/ODR Pickups

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このブログは、株式会社ODR Room Networkのお客様へのWeekly reportに掲載されている内容をアーカイブしたものです。但し、一部の記事を除きます。ODRについての状況、国際会議の参加報告、ビジネスよもやま話、台湾たまにロードレーサーの話題など、半蔵門やたまプラーザ付近を歩きながら雑談するように。

国際紛争と心理療法(はてな記事 3379)

国際紛争と心理療法【たまプラビジネス余談放談】20241001(はてな記事 3379)

 

この名前は初めて聞いた。ガブリエル・リフキンド。心理療法の専門家だ。彼女は国際政治の”舞台裏”で紛争解決に挑んでいる。

wired.jp以下、上記リンク記事の要約だ。Geminiに手伝ってもらっている。

ガブリエル・リフキンドは、心理療法の経験を活かし、国際的な紛争解決を専門とする「オックスフォード・プロセス」を設立した。彼女は、イスラエル・パレスチナ問題やウクライナ危機など、世界各地の紛争地で、対立する当事者間の”秘密交渉”を仲介している。

 

    リフキンドは、各国政府や紛争当事者との信頼関係を築き、舞台裏での対話のため、水面下で密な交渉を進めている。心理療法士としての経験から、紛争の根底にあるトラウマに注目し、人々の感情的な側面に働きかけることで、対立を解消しようと試みている。人間の共通点を見出し、共感することで、対立を乗り越える可能性があると信じているからだ。政治的な駆け引きやイデオロギーの対立を背景に持つと平和的な解決には限界があると捉え、人としてのつながりを重視し、平和的な解決を目指そうとしている。

 

国民に選ばれる立場の政治家は短期的視点にとらわれがちだ。実際、利害調整よりも国民の感情に左右され、和平交渉が難航することが多い。紛争解決には長い時間がかかり、短期的な成果が出にくいこともある。
  

 リフキンドは、世界の平和に貢献したいという強い意志を持ち、中立的な第三者としての国連の重要性を強調し、その強化を訴えている。人間の普遍性では、どんな人にも、共感できる部分があるという信念を貫いている。しかし、秘密裏に行われる交渉のため、その活動内容を詳細に公表することが難しい。それがいままであまり情報が公開されていない理由だ。

 

国家間や民族間の紛争解決といえば、感情ではなく論理的に利害調整するイメージだが、感情に着目しているところが興味深い。確かに、国家利害調整の背景には、国民感情があり、それは政治家にとっては、投票につながるので感情を意識した調整は言われてみれば理に叶う。感情を触る交渉ならば外からみれば感情に左右されたと非難もあびそうなので、秘密裏というのも納得感がある。そして国家代表でもそれぞれに家族があるだろう。感情を共有する土台となるのは共通の環境=家族は基本となる。

 

気になるのは、感情の話を論理や利害に置き換えないように(その逆も)することかな。例えば最近の身近な論争で夫婦別姓問題でも、感情の話を論理に置き換えてしまうと誤魔化されたようで、でも、反論もしにくいという状況になったりするからだ。リフキンド氏の交渉には静かに着目したい。

(はてな記事 3379)